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たまたま仕事の休みが、函館港まつり2日目と重なったため、たぶん6年くらいぶりにわっしょい函館十字街・松風コースを拝見することができました。
市内の企業や団体等がそれぞれのコスチュームで踊れ進む姿と、子供さんが戸惑いながらも頑張って踊っている姿を見ることは単純に楽しいものです。
そんな踊りの一部を。

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久しぶりに動く被写体を撮ったものですから、せっかく撮ったのにぶれぶれの写真が半数以上になってしまいましたが、その中でも比較的マシなものを掲載させていただきます。

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中にはカメラに向かって「撮って!」と言わんばかりに反応する方が必ず何人かいらっしゃいます。


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そうそう、レトロ電車や花電車も当然登場いたしました。

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うーん、画像的には最低ですね(笑)

そして、最後の自由参加の写真もまだマシに撮れたのはこれだけ。

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今度は見るだけにしましょうか、、、、、。



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前回では街の風景を趣を与える伝統的建造物や貴重な建物の劣化が進み、残念な状態になっている光景をご紹介させていただきましたが、そんな中、おそらく自ら再生し、朽ちそうになっていた建物を見事に甦らせれたものもあります。
1枚目の写真は弁天町の電車通りに昔からある蔵なのですが、何年か前までは利用しているのかどうかもわからない様子だったのが、全体的な化粧直しもすませて、現在はアートギャラリーとなっているようです。この蔵は元々それなりに維持はされていたので、このようにきれいになる可能性は高かったでしょう。
2枚目の写真は、つい何か月か前までは、この建物の前を通るたびに少し忍びない気持ちにさせられていた、かつてのマルハ大洋漁業(現在はニチロと合併し、マルハニチロとなっている)の函館事務所だったところです。以前はその名残であるマルハのマークが窓の鉄柵の中にあったのですが、それがないにしろ、このように以前とほぼ同じような姿で甦ったのは、西部地区建物ウォッチャーとしてはうれしい限りです。おそらく一般住居として利用されているように見受けられますが、そっと温かく見つめていたという気持ちにさせてくれます。

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これは船見町にある古民家カフェですが、仕事柄この建物が中古住宅として5年くらい前に販売されていたことは知っており、成約となった時には、おそらく居住用として誰かが住むのだろうと考えていたが、改修工事を終えたみるとカフェとなったことに驚いた。決して簡単に見つけられ気楽に行けるよう場所ではない常盤坂上にあり、余計なお世話だが、こんなところでやっていけるのだろうかと勝手に心配してしまうくらいだった。しかし、そんなのは文字通り大きなお世話であったようだ。

そのような、使用する人たちが自ら改修して古い建物に息を吹き替えさせている一方で、見た目には甦ったが、疑問が残る建物がある。

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それが、旧野口梅吉商店のむ建物だ。現在はそれなりに有名になっている「わらじ荘」という若者の拠点となっている建物だ。
実は、この建物には筆者にとってちょっとした経緯を持っている。それは、ハコダテトリエンナーレ2012年の開催に際して、この建物をその会場の一つとして利用しようと所有者を探して交渉したことから始まった。最初に話ができたのは所有者の息子さんで、こちらの話の趣旨に理解を示してくれ、所有者である父親に取り次いでもらうのと同時に屋内を見せていただく許可を得ることができた。
そして、トリエンナーレのスタッフとともに実際に屋内を見たら、時代を感じさせる見事な内装があったり、佇まいがあったりしており、古建築物を利用したアートイベントとして充分価値のある建物であることを認識したが、ただ、二階は床が崩れかかっており、開催するときは二階を利用せず、一階のみにしようということになった。そして、改めて所有者と面会し利用させてもらうことを打診した。所有者は当初OKを出してくれたが、その後日程など具体的な話をしに行ったときに何故か考えを翻し、無理難題の条件を付けてきた。その条件が何だったのか、恥ずかしながら10年以上たった今は思い出せないが、とても対応ができるものではなく、結局この建物を開催を断念せざるをえなかった。
その後、しばらくはそのまま空家として存在することになり、次第に外壁も朽ちてきて、内側だけでなく、外側もそろそろまずいのではという状態になっていった。そんな時、私が交渉した所有者が亡くなったことを風のうわさで聞いた。そして、その後「わらじ荘」というものが出来上がった。わらじ荘とはどんなところかは、その説明を省略するが、シェアハウス的な形で若者たちが集まり、イベントや活動などを行いネット上での関心を多く集め、NHKでも特集番組が作られるようなものだった。
あの、使用が危険な二階の修復をし、住めるようにしたのは見事だと思った。
おそらく、所有者が息子さんに変わってから、何にも利用しないのはもったいないとして、何かに利用されることを、私がお願いにあがった時と同じように承諾したのだろうと思う。それてとてもいいことだと思った。私の時は失敗したが、時間を経てそのように生まれ変わったのは素晴らしいことだと思った。

しかし、この建物に集まった若者たちは大学生などで、正直言って改修する資金があるようには思えなかった。実際の工事は素人ながらでも何とかやったとしても、その資材の調達でもそれなりにお金がかかるはずであるのは、業界の末端にいる私にもわかる。誰がお金を出したのか?しかし、それは第三者の余計で勝手な想像であり、当事者には全く非がないことなのだからそっと見守っていた。

ところが、この写真は約2週間前のものだが、見てお分かりの通り、外壁や屋根の補修が足場を組まれて、もう完了間近になっていた。
その何に問題があるのか?皆さんはそう思われるでしょうが、それが大いにあるのです。この建物は景観形成指定建築物になっており、指定された建築物は定期的に函館市から補修するための補助金を受けることができる。その補助金を基に補修を行うことは全く問題がないのですが、何故、前回ご紹介した伝統的建築物や他の景観形成指定建築物よりも先んじてこの建物が補修できたのか?ということです。私は面倒なため、わざわざ当事者や函館市に確認をとらずに勝手な想像を働かせてみた。
まず、居住者あるいは所有者等の関係者が自費で行ったのなら何の口をはさむようなものではないし、そうだとしたら話はここで終わるし、身勝手な想像を謝るしかない。
しかし、もし函館市が他の老朽化した指定建築物よりも先んじて、この建物の補修を優先したとしたら、それはちょっと問題がある。
例えば、写真は撮らなかったが、大町にある同じく景観形成指定建築物である、元カフェ「JOE」(旧遠藤吉平商店)の現在の姿は見るに堪えられないほど外観が崩れかかっている。もちろん、補助金が出るといっても、工事費全額が出るわけではないため、所有者がその不足分を出せないと言ったら、補修も行われず劣化が進んでしまうのも理に適う。したがって、たまたまこの旧野口梅吉商店の関係者その不足分を出せたとしたら、これもまた文句のいえないことではある。確かに制度上問題はない。

さて、問題なのは、西部地区あちこちに老朽化した指定建築物がたくさん存在しているのに、制度を変えようとしないことだ。
補助金も満額ではなく、また、それも外観の補修に限るというものであれば、結局のところ、所有者がどれだけお金を出せるかかが、建物の生命にかかわってくるということだ。実際に、いくら伝統的建造物であれ景観形成指定建築物であれ、内部の補修が資金的な理由によりできず、維持が困難となったら、所有者は建物を解体することができる仕組みになっており、そのように解体された建物もいくつも見てきている。どんなに西部地区の景観を保持しようときれいごとを言っても、最終的には所有者の資金力に頼りにするしかないのが現状なのだ。

この度、新幹線の函館駅乗り入れをアピールして当選した大泉市長だったが、聞こえのいい政策に投じる金があったら、せっかく乗り入れても、函館に着いてみたら見るものが無くなった、いい雰囲気の街並が崩れたとなったら、それは本末転倒だ。大泉新市長については次回述べさせていただくが、函館は今何かがおかしくなっている。
今回題材として、取り上げさせてもらった「わらじ荘」だが、函館市としてはアピールにちょうどいい材料として好感を持っているようだが、同じ弁天町住んでいる筆者にとって、「わらじ荘」が存在することによって、若者が弁天町に集まり活気が出てきたとか、何か雰囲気が変わったということは全く感じていない。今まで通りのある種の寂しさと、年々増えていく空き地と、以前はどこかで見たことのある高齢者の姿がなくなったとか、それだけだ。発信はネットでいくらでもできるし、ネット上で話題になったとしても、街というものは「実際に」保たれたり、リノベーションされたりしなければ変わらないものだ。
今、必要なのは、朽ちかけている建物を自費でノリベーションし、新たな利用方法を見つけ出す人間が現れるか、現在の制度を大幅に見直し、本気で建物の保存を函館市が取り組むかのどちらかしかない。



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これらは、伝統的建築物に指定されているの建物ですが、おそらく居住者がいない建物であろうと思われる家です。生活しているかどうかの調査を行ったわけではないため、もし間違っていたら、所有者さんに大変失礼なことを申し上げた結果となりますが、外観から推測できたものです。

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これは、昔の名店のひとつである来々軒の現在の姿。以前は売りに出ていたのですが、買い手が見つからず今はこんな状態です。

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ホテルシーボーン。以前はバル街にも参加していた一般のホテルとは趣が異なる宿泊施設ですが、あるホテル経営会社が引き継いで運営していたところ、おそらくコロナの影響だったのでしょう、現在は閉館となっています。

なぜこのような写真を掲載したかは、次回でご説明させていただきます。




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