独創性
「市長への提言」の中で、関心をひいたものがあった。何名かの方が唱えた、函館の音楽のレベルの高さを利用した、あるいはアピールするものを作る、というものと、1名だけだったが「若い人達のために,ものづくりの学校を作り,それにつながる企業誘致をしてはどうか。最近の靴は,1年も経たないうちに壊れてしまうものばかり。洋服・靴など,しっかりとしたものを原材料から作っていく,Made in Hakodateを全国に発信できないだろうか。」という50代の女性の提言だった。洋服や靴に特化するのはどうかとして、両方に共通しているのは、「独創性の高さ」をより前面に出そうということだ。
確かに函館には、他の都市にはない独創性がある。そして何よりも(まだ一部であるが)この街を何とかしたいと頑張っている方々もいる。これこそが独特の雰囲気を醸し出している街にしかできない、今函館が独自性を示すことができる唯一のものであると思う。
函館には芸術的な感性を高めることのできる環境が整っている。(これ以上、それを破壊しなければの話だが)だが、そのような人は残念ながら函館以外に活躍の場を求める。だったら函館でも仕事をして生きて行けるようになればいい。50代女性が言われたように、高く人の感性に訴えるものを商品化して、それを製造すれば、職場が生まれる。製品化するまでの過程で必要とされるものの需要と流通が生まれる。
そのためには、ひとつの方法として公立はこだて未来大学の中に、よりクリエイティブな人材を育成する学科を創設することだ。具体的な学科は今思いつかないが、その学科を卒業しても受け皿となる企業があれば函館に人材が留まり、全国への発信をする可能性をより高めることができる。もちろん、そのためには官民での協議で学科を決定しなければならない。
ひどく抽象的で絵に描いた餅のような話になってしまった。しかし、このことはこれからも考え続けていくべきだと思う。考えなければ何も生まれてはこない。通信網が発達した今、大都市でなければならないことは少なくなっている。そして、函館にはまだ何かを生み出す土壌が微かにある。イカと夜景だけではないはずだ。それが本当になくなる前に実行に移すべきだと思う。
具体的なアイディアが浮かんだら、また記してみたいと思う。
かって、ドックで造った船の艤装をしていた家具職人に「その技術を活かしたクグ、インテリア品」の製造を!と薦めました。が、今の船の艤装は昔とは大違い。かってのような貨物船でも素晴らしい艤装をしていた時代の職人はもうほとんど居ないのでは?とのことでした。その友人も早逝してしまい、その後語り合うことも有りませんでしたが、その気になれば道南さんの木材を使ってまだまだ行けそうな感じはあるんですが・・・。
「船舶艤装の技術を活かした家具」ってモノに物語性があって良いと思うんですが・・・。
同様に、ドックの下請けをしていた金属加工の職人の腕を何かに活かせないんですかね?
書きついでだから書きますが、函館は「国産酪農品」発祥の地。
雪印の大元もそこです。
そこで、今は大沼付近にある酪農牧場や函館牛乳を基盤に「国産酪農品発祥の地」を錦の御旗に本格的に参入!(あるのかないのか知りませんが)ミシュランの三ツ星をとるくらいの酪農品を地元限定で売り出す。今はやりのT通販やTVショッピングでは絶対買えない「枯渇」市場を作れば、観光+買い物でお客が新幹線や飛行機でドッと来るという計算です。
そんな製品と大野平野の野菜をグルメがあれば「鬼に金棒」でやんす。こちらこそミシュラン三ツ星狙いで行きましょう!
そのタコを生で食べるもよし、鉄板の上で焼いたのを塩こしょうで食べるのもよし、この美味さは神戸牛、松坂牛と同じぐらいのブランドだと思っています。
それが本当なら、色々なタコ料理を考案して大々的に宣伝すればいいですね。