直感と私

石川久美子作品。「道南美術の21世紀」北海道立函館美術館にて開催中。

ろくでもない人生を50年以上送って来て、自分の能力で一番誇れるのが「直感」であることがわかってきた。といっても、これが即座に役に立てばいいのだが、大抵の場合、後から「あの直感は正しかったんだ」と思う程度なので、どうしようもない。

例えば、若かった時のことだが、ある時ふと「来年はこんな服が流行る」と頭に浮かんだ。これを直感と呼ぶのだろうが、その時は自分の願望ではないかと処理していた。こんな服が着たいからそんな妄想をしたのだと思っていた。ところが、2ヶ月ほどしてから男性ファッション雑誌を読んだら、私が直感したのとほぼ同じ服装が、今年の流行として取り上げられていた。自分でもびっくりしたが、まぁ偶然なのだろうと思っていた。

しかし、何度かそのようなことが重なると、自分の直感は正しいのではないかという思い上がりを持つようになる。だが、人に話す時、どうしてそうなるの?と訊かれると、答に窮する。まさか直感です、とも言えない。だからと言って、直感なのだから裏づけできる論理的根拠はない。おおよそ、自分の願望ということにしておき、その場をしのぐ。

これが、仕事の場面にもでてくることがあった。昔の仕事で、ある新規支店を任された時、この土地でどのような方針で売上を作っていったらいいか、思いを巡らせていたら、急に頭の中に〇〇月までに〇〇系統の企業と〇〇社契約したら〇〇万円の支店売上をつくることができる、という数字がどこからともなく出て来た。別に1社あたりの売上がいくらで、その街の産業形態がこうだからという分析を行った結果ではない。勝手に数字が頭の中に出て来たのだった。
そして、実際にその時期に浮かんで来た売上のまま、直感で出て来た契約社数を確保した時、支店が支店らしい回転ができるようになった。この時も人には「目標だ」ということにしておいた。

今でも突然何の関係性もなく、急に何かが頭に浮かぶことがある。それがどうしても他人に説明しなければならない必要性がなければ、自分の頭にとどめておくことにしている。そして密かにその思いつきを熟成させ、時期が来たら実行に移す。

だが、これしかとりえがないのも困ったものだ。人に説明できないどころか、自分でも本当にそうなのか、という疑問を持ってしまう。それよりも、今は眠たい。昨日、遅くまで記事を書いていたからだ。ともかく、直感が働きやすいように、今日はもう寝よう。


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by jhm-in-hakodate | 2012-02-05 00:17 | その他雑感 | Trackback | Comments(0)
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