函館庶民の原点「長屋」

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函館は幾度となく大火に見舞われた。その都度新たな住宅が必要となったわけだが、資力のある者たちはその時点での最もモダンな住宅を建て、現在の函館の情緒の一部となった。しかし、そんな財力のない庶民は、とりあえず有力者が建てた長屋に間借りするしかなかった。
そう想像する。

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私も幼い頃は長屋に住んでいた。別にそれが窮屈だとか貧しいだとか思ったことはなかった。
多くの庶民は、音が筒抜けでも、寒くても、布団を敷いて眠ることができる場所があることが幸せだったのではないか。その幸せの中で仕事に勤しみ、結果的に函館を復興させることができた。

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長屋は効率的に土地を使うことができる。そして多くの世帯を収めることができる。この密集した狭い範囲の中で、きっとその何倍もの大きさの物語があっただろう。人はそこに息づいていた。その息遣いは、薄っぺらい壁に染み込み、見るものに哀愁を与えてくれる。

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函館市では古い家屋の解体に対して補助金交付するという。具体的にどのような家屋が対象となるのかはわからないが、函館の原点である「大火からの復興する力」の象徴のひとつと言える長屋を、できる限り長く残してほしいと願う。わがままであることはわかっている。だが、まぎれもなくそこが函館の原点であるのだから。


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by jhm-in-hakodate | 2012-03-28 11:05 | 函館の街並・建物 | Trackback | Comments(1)
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Commented by はむきち at 2012-03-30 15:28 x
函館ってボロボロの長屋からスタートだとわかりました。

千年以上の歴史のある建物に囲まれている地域の人は
ここにはノスタルジーもない。

景気の悪いときにわざわざこのような所に観光で侘しさを
求める他地域の人はいませんよねえ…普通。