観光医療都市・函館をめざせ!

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上磯・種田邸。

前々回の記事で、中心街に病院が必要と論じた中で、駅横の商業施設用地に大規模病院を作ったらどうかという趣旨のことも記述した。その時はそこまでの発想であったが、よくよく考えてみると、函館駅附近に先進的な設備の整った病院を建設すると、函館全体にも大きなメリットをもたらすのではないかと考えが膨らんできた。

もちろん、市内の患者の移動(来院)に非常に便利であるということも大きいが、道南はもとより青森県からの通院・入院も今より便利になる。つまり、青函圏の医療の中心地となりうることができるのだ。
残念ながら、現在は函館市民でも、高度な医療行為を受けようとしたら、近くでは札幌に行ってしまう。それだけならまだいいが、そのような医療設備が整った札幌の方が安心だからと、もし、自分の子供などが札幌に居住していたら、その親が札幌に引っ越してしまうこともある。人口流出だ。これは可能性として大いにありうる話だ。

先進的な設備を有した病院を函館が保有すると、可能性としてその逆の現象が起こることも考えられる。一旦函館を離れた子供が親の老後を心配して身近に住むべきだとの決断を迫られた時、自らの老後の医療環境を考慮しても、函館の方が親子双方にとってベターではないかとの判断をすることができるようになるからだ。
折しも、未来大に医学部をという構想が持ち上がっているのであるから、その教育・就職先として先進的な設備の整った病院がなければ片手落ちとなる。そして、その病院はさらなる可能性をもたらしてくれる。

医療と観光の融合だ。

何を馬鹿な、と思った方もいるだろうが、入院ほど退屈なものはない。それは入院経験がない私でも容易に想像できる。また、看病・身辺のお世話に来た家族も、病状に大きな変化のない時は退屈になることもあるだろう。そんな時、函館の観光エリアを歩いて見てもらうのだ。つまり長期滞在型の観光客としてお迎えすることができるのだ。
また、入院患者も窓から見える海の風景、ゆっくり港内に入って来る船舶、函館山などの風景に癒されることであろうし、退院した暁には(多少の歩行が可能である方は)観光して帰りたいと思うかもしれない。
特に新幹線が開通すると、より各地からの時間距離が知縮まるのは明白であるため、その効果は相乗的になる。特に青森県からの来函者は増えることであろう。

だが、医療を支える人材も大切な問題だ。技術的に優秀な医療スタッフの確保も大切だが、患者への対応をこまめに行う看護士などの現場スタッフが、患者の心に良い思いを残すことができたなら、函館のイメージは格段に上がるであろう。
ただでさえ、知らない街で不安なところに病気という気苦労が加わった時、「人の優しさ」というのは、心に響く。そんな時に受けた人の温もりは、一生忘れないものだ。退院して自宅に戻っても、いつかは函館に住みたいと思うかもしれない。

このような前提が必要ではあるが、もちろんインフラの整備もなければならない。病院の近くには、長期滞在型の宿泊施設が必要となる。ホテルでも良いが、自分で調理をできるようなウィークリーマンションのような低料金の施設が必要だ。そして、日常的な買物ができる商業施設も必要だ。これは以前から持論として述べている、大門に大規模商業施設を、というものにリンクする。
同時に、これらが整備されると、市内の高齢者にとっても駅前・大門地区は「便利で住み良い街」になるであろう。この地区の範囲には、市役所・中央郵便局・色々な金融機関・交通の基点などが既に集中しているのだ。便利でないわけがない。

昔は湯治という形で、温泉に長期滞在することがよくあった(今もあると思うが)。それが現代において、治癒旅行という新たな形を産み出すことができる環境が函館にはある。市民にとっても、函館市全体にとっても好ましい結果となることが予想できる。

以前から論じているように、駅前は商業施設がずらっと並んだビル街になる必要など全くない。また、そのような発想しかできない人が、何かを産み出すこともできないであろう。今、私たちに必要なのは、過去からの思考の中でうごめいて、結局陳腐なことしかできず、頑張ったんだよという自己満足の結果に終わるような発想ではなく、それは函館にしかできないというアイディアなのだ。
それが「魅力」というものだと思う。


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by jhm-in-hakodate | 2012-06-09 01:10 | 社会・経済について | Trackback | Comments(1)
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Commented by 人気サイトランキング at 2012-06-09 05:53 x
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