どんな感じだい?
Bob Dylanの「Like a rolling stone」は1965年に発表され、全米チャート2位まで上り詰めた曲だ。その時の1位がBeatlesの「Help!」であったことを考えると、大ヒットと言って間違いない曲だ。おまけに、当時のシングル曲の演奏が3分台が主流であったことを考えると、6分にも及ぶこの曲がヒットチャート2位になったことは異例中の異例であっただろう。
それほどの衝撃がこの曲にはあったのだ
この頃、Bob DylanとBeatlesは交流があった。それ以前までアコースティックギター1本で演奏していたDylanにとってBeatlesのロックサウンドは大きな刺激を与えた。そして、BeatlesはDylanの詞を聴き、「自分たちの歌詞は子供のようだ(John Lennon)」と刺激を受けた。
その曲を聴いてみよう。下の訳詞は、壺齋散人さんのものを拝借した。
きれいに着飾ってたときもあった
宿無しに銭をくれてやったこともあった そうだね
みんなはいった お嬢さんそんなことするもんじゃない
だけど君は相手にしなかったね
君は高笑いをしながら
周りのものを笑い飛ばした
だけど今は違う
君は誇りを忘れたように
食べ物の算段をしながら暮らしてる
どんな気持ちだい
どんな気持ちだい
宿無しの境遇は
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン
ちゃんとしたハイスクールを出たんだ そうだね
でもそこでは何も学ぶことがなかった
誰も路上生活のこつなど教えてくれなかった
いまじゃ自分でそのこつをつかまなけりゃ
君は言ったね 変な男なんかは
絶対相手にしないって だけど
男は君に近づいてくる
君は男のうつろな目を覗き込みながら
あたしとやりたいのって聞くはめになるんだ
どんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン
周りを見渡してみろよ 男たちはみな不機嫌な顔だ
あいつらが君のところに近づいてくるとき
そんなときにあいつらを足蹴にしてはいけない
そんなことをしては生きてはいけない
君はこぎれいな男と馬に乗ったこともあった
その男は背中にシャムネコをかついでいた
君にとってはつらいかもしれない
そんな男とはもう縁がないのだから
どんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン
塔の上のプリンセスも世間の人々も
みなそれぞれ満ち足りた暮らしをしてる
互いにすてきな贈り物を贈りあったり
でも君にはほかに何もないから 指輪を質屋に入れろよ
君は仲良くしてたじゃないか
ぼろをまとったナポレオンというやつと
あいつのところへ行けよ 呼んでるぞ
君は何も持ってないから 失うものもない
君は誰にも見えない 隠すような秘密もない
どんな感じだい
どんな感じだい
一人で生きるって
帰る家もなく
誰にも相手にされず
ライク・ア・ローリング・ストーン
この曲は「復讐の歌」とも呼ばれた。先日ご紹介した「Ballad of athin man」にも通じる部分がある。
私はこの曲を大音量のバック演奏の中でシャウトして歌いたいとう願望を持っている。そう、私も復讐したいのだ。誰に?特定の誰かにではない。Mr.Jones にだろう(笑)
そう、函館のMr.Jones に対してだ。日本のMr.Jones に対してだ。世界のMr.Jones に対してだ。
だが、それは攻撃ではない。
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