入舟町

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昨日から降った雪は、朝遅く起きて窓から眺めたらけっこう積もっていた。ある程度は覚悟していたが、予想以上に降ったようだ。
家の中でやらなければならないことを終えて、雪かきを始めたのは昼頃になっていた。

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私がやる前に、向かいの家のおじいさんがアパート付近の雪かきをしてくれていた。このおじいさんは、いつもアパートの建物付近まで雪かきをしてくれている。
朝、ぎりぎり時間で家を飛び出して行くと、このおじいさんがアパートの敷地まで雪かきをしてくれている。私は「おはようございます」とあいさつをするが、無言のまま雪かきを続ける。普段は、その優しさに甘えてしまっているが、休日の今日はそういうわけにはいかない。

おじいさんに、もうすぐやりますのでそのままにしてください、と、それ以上はやらなくてもいいようにお願いした。おじいさんはまた無言を続けたが、家の中の用を済ませ外を見ると、おじいさんの姿はなかった。

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私が、はぁはぁいいながら雪かきをしていると、近くのおばあちゃんが手伝いにやって来た。
私がおばあちゃんを見つけると、「(手伝ってくれて)すみません」と声をかけた。
するとおばあちゃんは、「ねぇ」とだけ言った。このねぇは、「たくさん降って大変だねぇ」という意味と、「お互い様だからねぇ」の2つの意味を持った「ねぇ」だと解釈した。

弁天町の実家の80歳になる父は、雪が降ると、自宅前だけではなく、近所の弱った高齢者の家の前の雪かきをしている。合計で4軒分の雪かきをしている。

西部地区というのはそのような人が多い。高齢者が高齢者の面倒をみている。
福祉と言えば、障害者ばかりに目が行ってしまいがちだが、高齢者のことも考えなければ本当の福祉とは言えない。残念ながら障害者ばかりを見て福祉と言っている人が身近にもいる。そういう人は1日中西部地区を隅から隅まで歩いて見てほしい。もっと違った考え方になると思う。

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おばあちゃんは、いつの間にか姿を消した。すると間もなく昼休みを終えた、同じアパートの中国人女性が自室の玄関から出てきた。彼女は私の前で止まり、お辞儀をして出かけて行った。雪かきへのお礼の挨拶だったのだろう。少し後に同じ玄関から2人の別の中国人女性が出てきた。彼女たちは挨拶もせずに通り過ぎて行った。

結局、国民性の問題ではない、人間性の問題だ、と思った。同じ市民だって、何もしない人は全くやらない。そういうものだ。
近くで、若い奥さんが雪かきを始めた。みんながきれいにしているから自分もやらなければと思ったのだろうか、しばらくの間自宅前で雪かきをやっていた。

雪かきの連鎖がそのあたりをきれいにする。
入舟町は、そんな町です。




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by jhm-in-hakodate | 2014-01-30 00:01 | 函館で出会ったもの | Trackback | Comments(0)
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