杉の子閉店(3) また逢う日まで
8月31日午後11時40分、別れを告げる時がついにやって来た。
その前に千鶴子さんからお客さんへの最後のご挨拶があった。
その後店内に「また逢う日まで」が流れ、店にいた者たちが大合唱した。
そうだ、これで終わるわけではない。まだ続きはあるのだ。だが、これを機に退職することになった成田さんは感極まって目頭を押さえた。
そして、北大水産学部の寮歌なのか何かは忘れたが、アルバイトの方々が合唱した。そうだ、ここのアリバイとは水産学部の学生が歴代務めていた。切っても切れない関係だ。
すると隣にいた高校の同期生が函館中部高校の校歌を歌い始めた。私の母校でもあり、元子さんの母校でもある。
今まで何度もシャッターが閉まるまで飲んで元子さんと一緒に帰ったことがあったが、この時はシャッターを閉める場面を見たくなかった。それは私たちにとって永遠に閉じられるシャッターだからだ。
さぁ、杉の子を目に焼き付けよう。
そしてまた逢う日まで、金粉入りのシャンパンで最後の乾杯だ。
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