希望と哀しみの岬・立待岬

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去年の夏、知人の女性がここで自殺した。

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どこから飛び降りたのか、私は訊こうとしなかった。それは重要なことではなかった。
とにかく彼女の人生はここで終わりを迎えたことには変わりはないことだ。

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立待岬に行き着くためには、その手前の細い墓地の間にある坂を上らなければならない。だが、坂の頂点に着くと、そこから広がる津軽海峡の風景は絶景だ。全てが解放されたような気になる。

その風景を見ると、彼女は「生きる」という哀しみから自らを解放したかったのか、と思ってしまう。
写真の左側の陸地が下北半島、右側が津軽半島、つまり青森県、北海道から見ると「内地」だ。
何となく向こう側に亘っていけないのか、そこに行けば何か違う希望があるのではないか、そんなことを思ってしまう。

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だが、下北半島には大間原発が、その形をはっきり現している。

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カモメの目の先に原発が横たわっている。

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北海道と青森県はこんなに近い。右が北海道、左が青森だ。
こんなに近いからトンネルを掘ろうと考えたのだろう。できなくはない、そんな希望は果てしもない長い年月と工事費と犠牲者によってやっとかなった。

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太陽の下で私たちは何を考えるのだろうか。希望の海峡なのか、哀しみの海峡なのか。

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しなれかけたハマナスの花は、もうすぐ夏だと教えてくれた。



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by jhm-in-hakodate | 2015-06-07 23:14 | 函館で出会ったもの | Trackback | Comments(0)
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