私はなぜ旅を出るのか(小林麻央さんの言葉)
元アナウンサーの木庭薬麻央さんが亡くなったそうだ。
テレビのニュースをはしごしていると、何度もその報道が流れる。その中で、麻央さんがBBCに寄港した文章がとても印象に残った。
要約しようとすると微妙な今が消えてしまいそうなので、一部を中略なく引用させていただきます。
例えば、私が今死んだら、
人はどう思うでしょうか。
「まだ34歳の若さで、可哀想に」
「小さな子供を残して、可哀想に」
でしょうか??
私は、そんなふうには思われたくありません。
なぜなら、病気になったことが
私の人生を代表する出来事ではないからです。
私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、家族に愛され、
愛した、色どり豊かな人生だからです。
だから、
与えられた時間を、病気の色だけに
支配されることは、やめました。
なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。
だって、人生は一度きりだから。
私が旅に出るようになったきっかけは全く同じ理由です。
生きるためにはやらなければならないことはたくさんあり、日々暮らしていくためにはそれらをこなしていかなければならないのは誰でも同じでしょう。
でも、それだけで人生の全ての時間を費やしてしまうことに疑問を持ったのでした。
ある時、ふと気づくと自分はまだ日本のことを全然知らなかったことを知りました。けっこう出張や転勤などである程度の街を訪れたことがあるのですが、それが北海道とは全く違う風景を持ち、言葉を持ち、食生活を持ち、生活感を持っていることを知ると、日本人に生まれながら、実は日本のごくごく一部しか知らない自分が偉そうに何かを考えていたことをしりました。
まして世界となると・・・・。この世に生まれて、一度しかない人生なのに、「この世」を知らずに死んで行くのは納得がいかない。狭い函館で何かを知った気になって勘違いを持ったまま死んで行くのは悔いが残る。
では、世界とまではいかなくても、せめて日本人として生まれたのだから、生きているうちに日本のことくらいはできるだけ知りたい。それが私が旅をするようになったきっかけです。何も知らないという小さな自分を少しでも彩のある人生だったと思えるものに変えたい。
まだまだ旅はこれからです。
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