私が猫を飼って動物虐待していると感じた時(3)

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さて、そんなわけで猫親子3匹との共同生活が始まったわけだが、強調したいのは「共同生活」を始めたという自分の認識だ。決して猫を飼ったという意識はなかった。そもそも経緯からして、少なくても私が望んだ同居ではなかった。どういう理由かわからないが、親猫が私の部屋を育児するための場所として選んだとしか考えられなかった。だから私としては能動的に「猫を飼った」という意識にはとうていなれなかった。
また、相変わらず基本的には干渉はしないという暗黙のルールは守られていたので、やはり「共同生活」という言葉が最も適切だと思う。

ところが、そんな悠長なことを言ってもいられない状況がすぐにやって来た。この奇妙な共同生活が始まって間もなく、私のアパート(というより、玄関が共同であるため貸間と言うべきだろう)に片足を引きずって歩く小猫が舞い込んで来たのだった。誰が最初に発見したのか、今となってははっきり覚えていないが、建物の別室に住んでいた若い女性と北大生と私の3人で話し合い、北大の獣医学部にその怪我の状態を診てもらうことにした。その結果は骨折ということだった。車に轢かれたか何かで骨折したのだろう。だが、特別な処置をすることもできないので見守るしかない。そんな感じの診断だった。
やれやれ、こんな状態でどこかに放してしまうのも酷なことだ。仕方ない、3匹も4匹も同じようなものだ。まとめて面倒見るしかない。そんな軽率な勢いで結局私がその小猫の面倒をみることになった。

その小猫は、共同生活中の子猫に比べるとはるかに大きかったが、成人(ではなく成猫)した猫よりははるかに小さかった。当時の私の推測では生後2~3か月くらいではないかと思っていた。だから、食事はもう普通に魚の缶詰か何かを食べるのだろうと思っていたが、実際に部屋の連れて戻ったら、やっと目の開いた子猫たちと一緒に親猫の母乳を啜ったのだった。驚いた。骨折している小猫がまだ離乳していなかったこともそうだったが、自分の子供でもないその小猫に何の抵抗もなく乳を吸わせている。
ある意味、人間というのは何で「家族」というシステムを作らなければならなくなったのか、その不便さに疑問を持った。小猫が乳を望めば誰の子であれ母となった猫はそれに応じる。何という平和なシステム何だろうか。
私は猫の世界が少し羨ましく思えた。

だが、少したって、子猫がやっと歩けるようになり、それどころか走れるようになり、骨折していた小猫が普通に動けるようになると、私の部屋は子供たちのかけっこ場となった。小さい3匹じゃれ合って遊び、親猫は黙って何も言わなかった。そうなると当然部屋の中に置いてある物を倒したり、引っ掻いたりと目茶苦茶な住環境を迫られることになってしまった。しかし、さすがにそれを認めていたらこっちもたまったものではない。私は小猫たちに悪さをするたびに体を拾い上げ、軽く頭を叩いて叱った。すると、叩くと同時に親猫は「まずいことになった、申し訳ない」とでも言いたそうに首を引いて目を瞑った。彼女なりに私に対して謝罪の意思表示をしたのだろう。

そのように育児をしなければならなくなった頃から、私たちの生活は共同ではなく、猫の飼育という要素が加わって来た。人間と同居する上では守ってもらわなければならないルールを教えなくてはならなくなったのだ。そんな日々を過ごしていると、ある時、子猫が面白い反応を示すことを知った。それはたまたま私が電気カミソリで髭を剃っていた時のことだった。小さな子猫2匹はカミソリの電動音に異常な反応を示した。反応と言っても興味津々というものではなく、明さまに敵意を持った反応だ。そこで試しに子猫2匹の前にその電気カミソリを動いている状態のまま床に置いてみたことがある。すると2匹は、前足を真直ぐ引いて、いかにも臨戦態勢に入り、「にゃ~」ではなく、「カーっ」という威嚇の戦闘態勢に入ったのだった。でも、他の小猫と親猫は知らんぷり。
これが経験の差なのだろうか。各自の反応を見ているとそれがよくわかった。

まぁ、そんなこんな色々な出来事があるにせよ、少しの間は4匹の猫との共同説生活は続いた。子猫が少し大きくなると、試しにキャット空中3回転ができるかどうか試してみた。すると子猫はたちは体が柔らかいせいか、見事に空中3回転を達成できた。親猫はその体重の重さから1回転半しかできなかった。やはり若さはいいものだ。
そんなバタバタしているが楽しい生活を私たちは楽しんでいた。

それがある時から事態は暗雲の中に行っていくことになる。それは次回で。(だんだん5話まで行きそうな気がしてきました)



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by jhm-in-hakodate | 2017-04-16 23:37 | その他雑感 | Trackback | Comments(0)
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