今私たちは何を考えるべきか

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しばらくの間、何も書く気になれなかった。頭の中では色々な思いや考えが交錯するが、完全とまでもならずとも、それなりに形となりそうな考えとして構築されなかった。
それは、再びその猛威を現しつつある新型コロナウィルスに関係した社会生活や制度などに対する考えだった。

しかし、黙っていても何も変わらなければ、少しは何かを話してみてもいいのではないか。明確な自信をもっての話ではなくてもとりあえず何かを話し始めてみようとやっと思えた。

話してみたいことはいくつもあるが、まず、最初は政府の対策について。
本日、GO TO トラベルキャンペーンがその姿がよくわからないまま見切り発車された。だが、皆様もご周知のとおり、直前で東京が対象から外されたり、観光業界関係者への説明会がキャンペーン開始前日で、なおかつその内容が説明を聞いた関係者が全く理解されないような不明瞭なものであったりするという、混乱ばかりを招く事態を引き起こしてしまっている。
政府の当初の「甘い考え」では、非常事態宣言を解除し、それまで「氷の中に閉じ込められていた」経済を活性化させようという、一見もっともな計画であった。確かにいつまでも経済をストップさせることはできない。これには異論がない。そうしなければ今度は大恐慌を覚悟しなければならなくなるから。
だが、政府は特別なコロナの対策を講じないまま、「元の生活」を求めようとした。多くのエコノミストが、新しい働き方などの提言をしているのにも拘わらず、無策のまま(金だけは多少考えてくれたが)「解禁」してしまった。

そして、私だけではなく多くの人々が予想した通りコロナ感染者は増加の一途をたどっている。このような事態になっても安倍首相からは私たちに強く届くメッセージは発せられていない。こんな時だからこそ、国のリーダーたる者は国民に対して強いメッセージを伝えなければならないのに、安倍首相はまるで逃げ隠れしているかのような行動をとっている。また、やっと何かを話したかと思ったら、「まだ医療体制はひっ迫しておらず、非常事態には至っていない」という首をかしげてしまうような発言をした。それに対して医療現場からは、相当な危機感を持っているとの正反対の意見が発せられている。

そう、以前も話したが、もう政府は非常事態宣言を発することはできないのだ。どんなに人々がボロボロになったとしても、よほど深刻な状況にならない限り、政府は非常事態宣言はできない。経済をもう一度止めろとは口が裂けても言えない。なぜなら、非常事態宣言をするのであれば、保証がセットでなけれはならないという世論に抗することができないからだ。だが、さすがにもうそんな予算を組むことはできない。だから、まだ「私たち国民はコロナの脅威に大きく脅かされている」という認識を示すことを、万一そう思っていても示すことができない。

そんな中で、経済対策のひとつであるGO TO トラベルキャンペーンは、何でもいいからともかく開始させるしかないという結果になった。

これらのことをまとめて考え見ると、もう、政府は思考能力を失っているとしか説明するしかない。コロナに対して、もう政府は半分さじを投げているという見方さえできる。はっきり言ってこれは政権の末期状態であると言える。あとは個人任せでうまくやってちょうだい、と言っているようなものだ。

そう、もう政府に何かを期待してはいけないのだ。自分の身は自分で守るという考えを、私たちは持たなければならない段階に来ていると思う。政府がこう言ったからこうするということではなく、国民一人一人が自ら考え行動していかなければならない時代になったのだ。どうすればコロナの脅威から逃れ、経済活動も並行して行っていくか、私たちは行政に頼ることなく死活問題として考えなければならない。

これを踏まえて、これから何回かにわたって、とりあえず私なりに考えたことを少しずつはなしてみたいと思う。




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by jhm-in-hakodate | 2020-07-22 23:56 | 社会・経済について | Trackback | Comments(0)