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本ブログをよくお読みになっていただいている方には、みかづき工房という店名が頻繁に登場していることをご存知でしょう。最近は休日も忙しくて、頻繁には行けないのだが、家の近所ということもあり、恐らく最も多く訪れている場所であります。

このお店は、私が気になっていた西部地区の建物をリノベーションして2009年も終わりに近づいた頃開店されたものです。正直言って、最初は入りづらく感じました。これは、みかづき工房だからというわけではなく、ギャラリー系の店はどうも敷居が高いようなイメージを昔から持っていたためなのですが、ある時意を決して(と言うほど大袈裟なものではないのですが)店内に入ると、とても親切で好意的な対応をしてくれました。そうなると、持ち前のずうずうしさが頭角を現し、一杯の珈琲で何時間も長居をしたり、好き勝手に店内を撮影させてもらったりするようになりました。
もちろん、撮影の店内ルールはきちんと守っています。あっ、正確にはちょっと破りそうになると、キヨさんからきつい「待った」をいただいております。従順な羊のような私はそれに従っている次第です。
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店内は、ギャラリー三日月とcafe三日月とみかづき工房の三つに分かれており、私が店内に入ると真直ぐ向かうのはcafe三日月なのですが、一度入るとどれにもすぐ行けるため、普段は一番言いやすいみかづき工房と呼んでいます。

さて、ここの魅力の一つは、何と言っても大正時代に建てられた建物の重厚な趣と空気にあります。と言っても、重苦しいわけではありません。どこかに懐かしさを感じさせる重さなのです。こんな立派な家に住んでいた同級生はごくわずかでしたが、似たような雰囲気というものはいたるところにありました。

もうひとつの魅力は、個展を常時開催していること。なんだ、そんなのはどこでもやっているではないか、と仰る方もいるでしょうが、ある作家のお話では、無料でこんな立派なスペースでやらせてもらえるギャラリーは、函館には他にないとのことでした。
ここが一番大事なことです。みかづき工房の経営者は、若いこれから伸びそうな作家のために無償で場所を提供しているのです。いえ、フライヤーも作成しているため、実質的には赤字かもしれません。もちろん絵画などが売れたら、いくらか手数料が入るのですが、他と比べると格安になっているそうです。
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私は今まで何度も個展を開く作家さんの取材をさせていただきました。その記事はハコダテ150+に掲載するためですが、極力個展を開く作家さんと会って話を聞き文章にしたいと要望してまいりました。それをみかづきさんは尽力していただき、時間合せの仲立ちをしてもらいました。
私の取材のこだわりとして、必ず当事者に会って話を訊く、というものがあります。単なる伝聞的なスケジュールの公表に近いものでは、情報としては何の面白みもないと思っているからです。その作家のことを知ると、作品に対する理解度が増し、また、閲覧者に親近感を持ってもらえると思っているからです。

それゆえに、作家の方には遠慮なく失礼な質問もします。生活どうしてるの?とか、今迷っているでしょ、作品に出てるとか、ずけずけと訊きます。もちろんそれらのことは一切記事にはしません。ですが、そこまで深く話し込んで出てくる作家さんの言葉が聞きたいのです。
だから、作品とは関係のない話でも深く訊こうとしてしまうのです。でも、それによって、例えば道新のみなみ風さんや函館新聞さんなどとは違った文章が書けると思っています。
ハコダテ150+の良さは、紙媒体にない、記事スペースの自由さがあります。文字数もフリー、写真数もフリーです。それがネット情報の強みであります。私はこれをフルに利用しています。作品の写真を何枚も掲載することができますし、何よりも紙媒体と違い、写真の色がそのまま見ていただけるのです。だから、写真撮影の時は真剣です。たいていの場合、インタビューと写真撮影は同時にはしません。作家さんの話を訊きながら写真を撮るなどという中途半端なことはしません。写真を撮る時は、作家さんにも来てほしくはない、自分と展示されている作品との会話の時間なのです。作品と会話をしながら、どのように撮影したらいいかを(考えるのではなく)感じ取ります。
遠くから全体を写したらいいのか、部分的にピックアップした画像がいいのか、作品と会話します。だから、インタビューしながらの撮影はできないのです。しかし、そのお陰で、中には作家さんで、私の写真を気に入っていただい方もいらっしゃって、その方には撮影した全ての写真をCDにしてプレゼントさせていただくこともあります。

けっこう、個展の取材の時には、みなみ風さんや他の媒体とバッティングすることがあります。それは、作家さんのスケジュールの関係でそうなってしまうのですが、その度に、必ずその中で一番面白い記事にしてやろうと思います。別に喧嘩腰になっているわけではありませんが、一番その個展や作家のことがわかる紹介記事はハコダテ150+で読める、と思っていただきたいからであります。

ハコダテ150+に掲載している個展の記事の舞台裏はこんな感じです。
話がちょっとそれましたが、そのような私のわがままを許して協力していただいているのが、みかづき工房であります。本当に感謝しています。

作家さんも時々遊びに来ることがあります。また、ミュージシャンも来店します。時には即興でライブが始まることもあります。踊りを踊る人は見たことがありません。ですが、踊る場所はあります。アーティストが気ままに居座って何かをしたり話をしたりしている場所で、珈琲を飲めるお店はそうざらにはありませんよ。
みかづきさんにはこれからも弥生町で頑張って、函館の文化の発信地のひとつとであり続けていただきたいと願っています。光と影が映し出される店内にいると、色々なインスピレーションが湧いてきます。その中でのひとときは、人の感性に何かを働きかけるでしょう。

あっ、ここに私の写真も販売させていただいていますが、その宣伝のために書いた記事ではありませんよ。宣伝する時は、これでもかというくらいデカデカとやりますので(笑)


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常盤坂、坂下より。
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常盤坂、坂上より。
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きっと名前はあるのだろうが、知られていない入舟町の小さな坂。


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日本の友人、トルコの大地震_a0158797_2335248.jpg
江差町にて。エルトゥールル号が和歌山県串本町沖で遭遇した台風はもっと波が高かっただろう。

今回のトルコ大地震発生時の映像を見ると、壮絶であったであろうと容易に想像できる。まるで巨人が人間を鍋の中に入れて、上下左右に振り回したかのような揺れ方だった。どこかに掴まる余裕もなかっただろう。ただ地震の力の方向に体を持って行かれるだけだっただろう。

まだわかっていない、相当甚大な被害が現地で発生しているのではないだろうか?現時点での死者数は東北大震災を大きく下回る。だが、東北大震災の死者の9割は津波によるものだ。津波が発生しない内陸直下型の今回の地震、地震そのものの被害は東北大震災を上回るかもしれない。

今日現在では、トルコ政府は外国の支援を積極的に受け入れていない。複雑な民族問題が絡んでいる地域が被災地となっているからだと言うが、人が行けないなら、できることは金や物資だろう。(安易な発想かもしれないが)
その募金を、二十間坂のトルコ喫茶「pazar bazar」で行っています。
募金を告知した、同店のブログ記事は⇒こちら

日本とトルコの友人関係を私なりにまとめた過去記事は⇒こちら

日本がトルコと「友人」となった、オスマントルコ時代の軍艦エルトゥールル号乗組員を救助した和歌山県串本町の地震発生後のアクションを報道した記事は⇒こちら

私たち日本人という家族が7ヶ月前に悲惨な目に合った時、トルコという友人が早速救いにやって来てくれた。今度はその友人を、日本人が救いたい。


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