もう一杯のコーヒーを_a0158797_2314594.jpg
扉と女性。撮影協力:みかづき工房

たかが一杯のコーヒーを飲むことも、その時の自分の状況で意味が異なってくる。
朝、これからの一日を始めるために、体を覚醒させようとする一杯のコーヒー。
昼、食事をとった後、満たされた胃を落ち着かせるための一杯のコーヒー。
仕事に一区切りがつき、次の仕事への心の切替のための一杯のコーヒー。

だが、人生の中で恐る恐る一歩を踏み出さなければならない時に飲むコーヒーはどうだろうか?
希望に向かう一歩もある。
絶望に向かう一歩もある。
どちらに向かうにせよ、歩みださなければならない時がある。

そんな時、もう一杯のコーヒーを注文する。



一杯は君の幸福へのスタートのために
誰もいない暗がりの谷に下りて行く自分のために
もう一杯のコーヒーを




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遠い日の花火_a0158797_21245137.jpg
弥生町のみかづき工房。

先程、突然東京に住んでいる高校時代の同級生から電話が来た。恵比寿で同級生が3人集まり、呑んでいるとのことだった。電話をかけてきたのは、杉の子の前マスターの息子、すなわち元子ママの弟だった。
3人のうち2人はたまに電話で話したりすることがあったが、もう一人は、何と高校時代からずっと会ってもいなければ電話でも話していなかった男だった。元子ママの弟は彼に電話を替わってくれた。

35年ぶりに声を聞いた。声のトーンに高校時代の面影が、やっぱりあった。ちょっと弱々しい呟くような話し方だった。すぐに高校時代の彼の姿が甦った
彼は仲間の中でも、早くから煙草を吸っていたということを除いては最も真面目であった。遊び盛りの我々からすると、ちょっと遊び方が物足りない気もしたが、やはり今も彼らしく真面目にサラリーマンをやっていて一番堅実な生き方をしているのかもしれない。

結局3人とひとつの携帯電話をとっかえひっかえて話したが、誰もがそうであるように、この時はみんな高校時代に戻っていた。昔話をすると、その場面が思いもよらず甦ってくる。普段は思い出そうにも思い出せない場面がいとも簡単に再現される。
話す言葉も、とても50過ぎの人間の言葉にはなっていない。10代に使っていた言葉になってしまう。私以外はそれぞれそれなりに責任のある立場になっている者たちがだ。

彼らは言った。今こんな風に同級生が集まることになったきっかけは、昨年の冬に偶然杉の子にてママの弟と再会したことだったと。その時のことを記事にしている。⇒ 杉の子にて~旧友との再会
今日までの間に仲間の一人が死んだ。そのことがよりみんなの思いを強くした。

私は、それが流れなのだろう、と言った。元来私は流れに任せる性質である。
ママの弟は、退職したら函館に戻ってまたギターを弾きたいと言った。一緒にやろうと誘われた。それも悪くない。だが、私の場合はドレミファから再度始めなくてはならない。まぁ、いいか。それも実現したらひとつの流れだ。

今日もまた仕事のために花火大会は見ることができなかった。だが、私たちの会話の宙で小刻みな花火がいくつも上がった。遠い日の花火は、やがて導き合い、再び私たちに少年時代の時間を与えてくれるだろう。
その時は、男だけの加齢臭が重なり合う集まりになるかもしれない(笑)それはそれでいい。それも流れなのだから。


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八幡坂の杞憂_a0158797_0242922.jpg
解体申請がされている旧函館無尽本店。

本日、北海道新聞の朝刊に旧函館無尽本店(記事表記では旧北海洋裁学校)の所有者が、景観形成指定建築物の指定解除とともに解体を申請していることが報道された。
ところが、おかしな記述や関係者の発言が数多く見受けられた。もちろん、新聞で初めてことの顛末を知った者には不思議に思わなかっただろう。

新聞記事では、相次いでいる解体に市は、歴史を生かしたまちづくり進めたいという立場としては頭が痛い問題だということになっているのだが、まずここから疑問が生ずる。
この建物が売り出しをしているという告知を市のHPで行ったのは6月1日である。それからたったの2ヶ月ちょっとでもう指定解除の協議をするというのは、あまりにも出来過ぎではないだろうか?つまり、市が本当に歴史的な建造物を生かしたいと考えているのなら、もっと売却期間を取ってください、そうしてもらわないと指定解除の協議に移れない、市民が納得しないだろうと所有者に迫るのではないだろうかと思ったのだ。
ところが、たったの2ヶ月余りで次の過程に進んだ。これでは、本当はすぐにでも指定解除をしてもいいが、いきなりでは問題もあるだろうから2ヶ月だけでも買主をさがしていることにしよう、としたのではないかと疑ってしまう。つまり、ストーリーはできていたのではないかということだ。
八幡坂の杞憂_a0158797_133090.jpg
もうひとつの疑問点は、所有者の経済的負担が重いので、指定解除・解体もやむなしとの市建設部のコメントょ掲載しているかが、私が知った情報では、解体後その場に新しい家を建築するようだ。普通に考えると、そっちの方が費用的負担は大きい。

以上のような言動の市の対応では、本当に保存を願っているのかどうか、はなはだ疑問である。本当に保存を画しているのであれば、建物内部の補修に対しても補助金を与え、所有者の生活が継続できるような環境を整えるべきである。人が住んでいて初めて保存になるのだから。


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