日和坂の伝統的建造物での思い出
かなり昔、そのよしみで一度訪れたことがあるが、当時はまだこのような建物にあまり強い関心を持っていなかったため、記憶としてもおぼろげなものしかない。
玄関がかなり広く、落ち着いた佇まいを持つホールと居間があるというくらいしか覚えていない。
今年の正月、帰省した妹が同じく帰省したこの家の同級生と会った。その時、同級生は久し振りに私に会ってみたいと話したそうだ。私も会いたかった。もちろんこの家の中で。
同級生は女性だが、この歳になると男女というより、思い出の再現という一種の自分史の整理のための作業としての欲求が強い。この女性とは特別な関係はなかったが、この伝統的建造物の中で過ごした短い時間は若き頃の懐かしき楽しい記憶として今でも残っている。それを彩っていたのがやはりこの古き良き建物であったことは言うまでもない。
来年の正月は是非会えるよう、今から妹に根回ししておこうと思う。
こちらの建物ですが、確か『Little D.J.~小さな恋の物語』だったか、『犬と私の10の約束』のいずれかでロケ地に使われていましたね。
内部がどのようになっているかも、とても気になる函館の隠れた名建築の一つだと思います。