バル街に思う
長年函館に居住していなかった私にとって、バル街に行くのは初めてとなった。以前から行こう行こうと思って、バル街だけではなく他のイベントにも都合等でなかなか行けなかった私にとって楽しみにしていた大イベントである。
その時のリポートはハコダテ150+の特集でお知らせすることになると思うので、ここではたぶんリポートでは書かないだろうと思う雑感を記したい。
バル街には会社で手を挙げた女性2名と一緒に行った。2名とも私と同じく初めてのバル歩きとなったが、雑談の中で、この企画が日本で初めて行われたものであることと、本州の他都市から視察が訪れるくらい注目されているということを知らなかった。
恐らく港祭りやクリスマスファンタジーのように他都市でも類似するものがあるもののひとつとして捉えていたようだ。
深谷氏の努力がまだ市民には浸透されていないようだが、実際に行ってみて秋にも是非行きたいとの感想を持ったようで、どうやらその楽しさを満喫できたようだ。もちろん私も。
このように少しずつでも市民に広まり、参加店舗の良さや西部地区の趣と函館市民の反応を肌で感じてもらえたら「街」という意識も少しずつ変わっていくのではないかと思う。この形式が全国的に拡がり、知名度がより高くなったら、逆に函館市民にもより知れ渡り失っていたプライドが回復されるのではないかと思う。
そして、自分たちはまだ何かをやることが出来るという自信につながるのではなかろうか。この企画は行政からの補助を得ずにまったく独自で運営されているという。もっと市民や観光客が増えたら、逆に行政を動かすことができる可能性だってある。
このような発想と行動力があるところが函館の素晴しい特徴である。だから、色々文句を付けながらもこの街が好きでたまらないのである。ただ住んで働いているだけの街にはない、市民であることの喜びを実感できる街なのだ。
西部地区には函館についてあーだこーだと言ううるさい人間が多くいる(私を含め)。だが、そのあーだこーだの中から函館が持つ良さを表現するための新しい発想が生まれて来るはずである。だから私もいつまでもあーだこーだと喋っていくつもりである。
今やバル街目的の観光客や真似する都市が出て来たということは、同慶の至りです。
でも、これに行政が乗り込んでくると、なんだかんだと枠を作りたがりますので、ここはノータッチが良いのでは?
このような催しを通して函館のサービス業が実力をつけて行くのってとても良い事だと思います。
その勢いが周囲の業界にも良い影響を与えてくれればもっと良いのですが・・・。
何せ失敗しても首にならない人たちとは違い、生活と経営を賭けてやっている人たちのパワーと発想を学んで欲しいとの思いであります。
いつも一人や二人で切り盛りしている店でも、知人や家族らしき方がお手伝いしていたり、人の繋がりというものが大切なのだなと思った金曜の夜でした。
あの夜はjhmさんとお会いできるかなと期待していたのですが、あれだけの人でしたからね・・・・(笑)
私も経営者と笑顔が絶えないお客さんからパワーをもらったような気がします。 sy-f_ha-ysさんのように全国から来ていただけるたら、観光名所以外の函館の素晴しさを身近に感じていただけると思います。今度来られる時はご連絡ください。(笑)
民間からのしがらみの無い自由な市民目線の発想で行政を視る目を持ってなくちゃ「お役所」は変わりません。
ただし、公務員自身が変わる訳ではないので、首長が変わればたちまち元の色に戻ってしまいますがね。
公務員さんは「失敗」を極端に恐れますから、新規なモノへの取り組みとなると「前例がない」で逃げようとします。
民間市場にどんなに良い手本があっても、前例がないと手を出しません。
だから、どこかの自治体が新規事業をやるとゾロゾロ「視察」に出かけるのです。
函館の「街セン」も視察自治体がゾロゾロですよね。
そして、形を作って魂入れないからすぐ閑古鳥が鳴く施設になっちゃうんですね。
助役上がりが首長になるのは、市民にも危機感がないからだと思います。危機感があれば、誰も役所と心中しようと思っていないでしょうから(笑)、首長は変わるでしょう。
元を辿るとやっぱり住民であると私は考えます。