祭りと人と花火と

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函館市公民館の地階階段。

港祭り初日の今日、日中は仕事であった。祭り初日ということと芳しくない天候のため、仕事は忙しくなかったが、かと言って祭りの見物に行くこともできず、何とも言えないものだった。

夜になると、急遽今回の阿形佳代さんの作品展示に関わる者たちが、函館山麓の彼女の滞在先に集合することとなり、早めに仕事を終えて向かった。阿形さんから招待を受けたのだ。
車で向かったため、アルコールは採らずに清涼飲料水を飲みながら持ち寄った料理や彼女手製の料理に舌鼓を打った。もちろん食器は彼女の作品のものだったが、きれいな絵付けをした小皿を汚すのがもったいない気持ちになり、もし購入しても使わずに飾っておくだけになってしまうのかと、我家を想像してしまった。

そのうち花火大会が始まると2階に上がり、照明を点けずに暗闇の中で素晴しい花火を堪能した。
その途中、花火はなぜこんなにきれいに見えるのか、初めてわかった。それは、その眩い美しい輝きが一瞬に放たれ、一瞬に消えるからである。
桜の花の様に、私たちは短くはかないものに美しさを感じる。

阿形さんは以前余命2ヶ月を宣告されたことがある。彼女が坂の急な山麓の滞在先を選んだのは、こんなきれいな函館の街並を眺めることができる坂上の建物に歩いて行けるのは今年が最後かもしれない、という思いだったからだ。
まだまだお元気そうに動き回っているので、何も知らない人は来年も大丈夫ですよ、と言いたくなってしまうが、本人にとっては約束されたものではないことだと承知している。今を生きていることを大切にしたい。恐らくそんな気持ちからの「今」の行動だと思う。
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彼女の作品には優しさが溢れている。
そして、彼女の人生そのもののような過大の自己主張のないしなやかな表現がそこにはある。

ある人との出会いから旧相馬邸で写真撮影をさせていただくことができ、その旧相馬邸で阿形さんとばったり会った。本当に出会いには感謝以外の言葉は見当たらない。またひとつ素敵な生き方をしている人を知ることができたのだから。

阿形さんが今函館で行っている展示会の告知は→ハコダテ150+のこちらでご覧ください。
by jhm-in-hakodate | 2010-08-02 02:52 | 函館で出会ったもの | Trackback | Comments(0)
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