変人

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ヒトデ。入舟漁港にて。

世の中は変人によって変化している、それが私の持論である。

変人といっても色々なタイプがあるが、そのカテゴリーの道を切り拓いている者たちは皆変人である。
例えば、野球の分野で言えば野茂英雄であろう。彼が大リーグに移籍する際の日本国内の反応はひどかった。まるで非国民かのような扱いをされたり、裏切り者のレッテルを貼られたり、どうせ失敗してボロボロになって帰ってくるはずだと蔑まれたり、とまぁ言われ方はひどかった。
確かに当時の野球選手としては珍しく、とんねるずのTV番組に出演したりと変人振りを披露していたが、こと野球に関しては真摯に取り組んでいたはずだ。一人の野球選手として誰もが憧れる大リーグに挑戦したい。自分の気持ちに忠実に動いただけだった。

そのおかげで日本人が容易に大リーグに移籍できるようになった。風穴を開けたのだ。だから、私は例えイチロー選手がどんなに永遠に破られることのない記録を作ったとしても、最も偉大な日本人大リーガーは野茂選手であると迷いもなく言える。
道を新しく作るというのは、それ程苦難を伴うからだ。人が作ってくれた道を軽やかに歩き、誇ったとしても虚しいだけだ。

そういう意味では、女子プロゴルフでの岡本綾子さんも同様と言えるだろう。彼女も米ツアーにフル参戦しした際には協会や女子プロ選手からのいじめ・嫌がらせが続いたそうだ。一時は二度と日本で試合ができないようにしてやろうか、という話まで出たそうだ。
今では普通にスポーツニュースで日本選手の活躍の報道を楽しむことができるが、当時は異様であった。

このように、変人は道を拓いてくれる偉大な存在だ。

歴史上でも多くの変人が登場するが、近年での最も偉大な変人の一人はアインシュタインであろう。彼の相対性理論がなければ、ひょっとしたら今頃まだプロペラ機で宇宙に行こうとしていたかもしれない。もちろんそれは冗談だが、少なくとも今のようなハイテクな科学を人類は持っていなかったのは間違いないだろう。

日本人では、ドクター中松氏であろう。最近はTVでお目にかかることもなくなったが、よくTvに出ていた頃の彼をご存知の方は変人という言葉は彼のためにあるのでは、と思った人も多かっただろう。だが、彼がもしフロッピーディスクを発明していなかったら、コンピューターの小型化は大きく遅れて、ひょっとしたら今頃でもまだ個人がPCなるものを所有していなかったかもしれないのだ。

また、世界の音楽再生機器の形態を大きく変えたソニーのウォークマンの発案者もちょっと変わっていた。例えば、あなたの会社にジトッと暗い顔をして、密かに女性社員のお尻を眺めているような冴えない男がいたら、それは彼だ。かれはウォークマンを発案する際にカセットテープのケース大のサイズにこだわった。まだカセットテープレコーダーがウォークマンの5倍も10倍もの大きさだった頃にだ。
女性のお尻を眺めてそのように発想が湧いたのかどうかは不明だが、とにかく変わっている。

話はHな方向になって来ているが、このPCの通信速度が速くなったのも、男がいわゆるエロサイトを速く見たい(妻に発見される前に?)ことがモチベーションとなっているとの話を聞いたことがある。

ともかくこのように私たちの今の楽しみの多くは変人が作ってくれたのだ。だから、もし、あなたの近くに変人がいたとしたら大切にしなければならない。もし変人を否定したいのなら、現代生活を捨てて自分で石を削って農機具を造り自給自足の生活をするべきだと思う。
今回の文章は決して自己弁護ではないと思う、たぶん。
by jhm-in-hakodate | 2010-12-09 23:09 | その他雑感 | Trackback | Comments(0)
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