風景の中の人、人が物語る風景

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ゴライアスクレーン撤去直後の西埠頭の風景。クレーンが撤去されても、何も変わらなかったような釣りという日常を楽しむ人々を対比させたかった。

本日、12月に実施されたハコダテ150+の「X'mas イルミネーション フォトコンテスト」の受賞作が発表された。そして、最優秀賞(第一位)に輝いた作品は、やはり人を配したものだった。その作品を含む受賞作の写真はこちらでご覧ください。

最優秀作はツリーを中央に配し、それを挟むように母子が手を繋いでいる風景だ。恐らく撮影者の妻と子供であろうと思うが、そう連想できるからなおさら見る者の心を温めてくれる。
この写真は技術的にどうかなとどとは考える必要も無いくらいに、「心」を感じさせてくれる。あえてモノトーンにしているのも、リアル過ぎずに想像力を駆り立たせてくれる。

やはり、人の心を打つのは人であった。このことは本ブログで幾度となく話しているので、ここではこれ以上言わない。
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2009年正月に撮影した八幡坂の風景。右下に小さく若いカップルが写っている。このカップルを配した写真は、ハコダテ150(函館開港150周年公式サイト)の写真館に投稿し始めた頃のものだ。画質も最悪であるし、光もやっと写っているような状態だ。だが、個人的には、構図だけはけっこう気に入っている。
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昨年4月のバル街にて。ベリーベリービーストでの写真。いつも思うのだが、このような店を撮影する時は、人が写っていた方が比べものにならないくらいいい写真になると思う。
例えば、アメリカ映画で観るような、アメリカ南部の田舎のバーなどは、無人の店内の写真を見ても南部とはすぐにはわからない。だが、そこに一人くらいカウボーイハットを被った男がいたり、店内にいるのが全て逞しい白人男性だったりすると、南部だなということを連想できる。
つまり、人が風景を物語っているのだ。

今回の最優秀作を見て、改めて風景と人の関係の重要性を感じた。
ここで突然別の話題になるが、最近、写真をほとんど撮っていない。主な原因は、連日続く悪天候によるものだ。もちろん時間的都合もある。散歩をして撮影するという、自分のスタイルで撮りたいと思っているのだが、天気のいい日は休みでも予定があって撮れなかったり、時間がある時は猛吹雪であったりと、どうもタイミングが合っていない。
そのため、少しの間過去に撮った写真が主流となるが、技術的なところは目をつぶって(今も目をつぶらなければならない写真が多数あるが)ご覧になっていただきたい。



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by jhm-in-hakodate | 2011-01-20 22:54 | 函館の街並・建物 | Trackback | Comments(4)
Commented by 函館のヨッシー at 2011-01-21 11:41 x
こんにちは。

確かに風景の中に人を配置すると、ストーリーが見えてきましね。

昨年の冬アートでも、人を配置した写真で、奨励賞を頂きましたからね。

今回の写真は、応募するつもりで撮った写真じゃなかったので、結果には自分も驚いてます。

実行委員の友人から、出してみたらと言われて出したのが良かったです。

ありがとうございます。
Commented by 旅人 at 2011-01-21 12:47 x
私も応募作一覧を見てあの作品が気にいっていました。
「イルミネーションフォトコンテスト」にあえてモノクロというのも心憎い。
他の作品の多くがイルミネーションが主役であるのに、あの作品はあくまで人物が主役でツリーはわき役ですね。
そこが人物入り写真の一番難しいところだと思います。
私はイルミネーションにしか目が行きませんでした。
人物が入ると「邪魔だなぁ!」とまで思いましたから、
まだまだ修行が足りません。

Commented by jhm-in-hakodate at 2011-01-22 00:24
函館のヨッシー 様、おめでとうございます。また、ツイッターでのフォローありがとうございました。
実はヨッシーさんとは知らずに投票していました(笑)。応募するつもりではなく、撮りたいものを撮ったから良かったのではないですか?考えすぎるとかえっていい写真が撮れないですからね。それは私だけかな。
Commented by jhm-in-hakodate at 2011-01-22 00:28
旅人様、私も写真を撮り始めた頃は人が邪魔というか、建物・風景を撮ることだけを考えていました。
ところが、ある時から何か物足りない気がしました。街を撮っているのに、いるべき人が写真の中にない。写真が生きていないことに気が付きました。そこで人を入れて撮ったら、やっと街らしくなったのです。