病んでいる国、ジャパン

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巡視船と釣人と家族。

震災後、米の買占めから始まり、パン、乾電池と続き、そしてここ一両日は煙草、天然水と買占められる商品が連続して出てきている。被災地への支援として購入している人もいるかもしれないが、実態はその商品が不足するかもしれないという憶測から、パニックに近い状態で大量買いに走っていると想像される。

身近で聞いた話では、米が心配と噂になった時、60㎏まとめて買った人がいるとのこと。その理由が、「無くなったら困るから」とのことだった。冷静に考えれば、現在販売されているのが昨年収穫されていたものであるので、日本全体が最低1年は充分食べることのできる備蓄はあるはずだ、
また、田が被害に会った地域の米の生産量と日本全体のそれとの占める割合を考えると、血眼になって買い占める必要性はないと考えられたのだが、ちょっとマスコミが騒げば、すぐパニックになって走ってしまう。まぁ、現在では放射能の心配も出てきたが、その時はまだその可能性は報道されていなかった。

ともかく、日本は今、海外から見られているほど冷静な国民ではなくなっている。それ程国民の精神状態は不安定なものとなってしまっている。これは、バブル崩壊後、なかなか経済回復がはかどらず、おまけに小泉政策によって弱った国民の精神に追い打ちをかけ、年間3万人を越す自殺者を作り、先程の米を60㎏買い占めた人のように「自分さえよければ周りの人はどうでもいい」という人が増えると、ますます国民全体の精神状態は不安定になる。

少し冷静になって欲しい。災害支援のために必要だから、購入を控えて欲しいというのならこちらも協力したいが、単にパニックのつけを一般生活に回されているのなら大変迷惑である。
また、マスコミも話題性だけを優先せずに、きちんとした判断と調査を行って報道して欲しいと思う。


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by jhm-in-hakodate | 2011-03-26 22:43 | 函館の現状について | Trackback | Comments(6)
Commented at 2011-03-26 23:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jhm-in-hakodate at 2011-03-27 00:17
鍵コメント様、パニック障害が病名であることは周知の上、採用しました。
パニック障害には、大きな傾向として、常に不安定な精神状態が続き、ある一定の条件下の環境になるとパニックに陥るという症状は、まさしく近年の国民の状態に近いと思われます。
最も怖いのは、「普通」という認識です。みんなが他の人と同じことをやっているのだから自分はおかしくない、という自覚の中で毎年3万人以上という、今回の震災以上の人間を死に追いやっているのです。(今日現在、報道による推測値)
これが病んでいないと言えるでしょうか?何かの出来事があると、パニックに陥り(動悸・呼吸困難)、批判の集中砲火を行い、その後の一見何も無い時には鬱のようになる。

確かに、大袈裟なタイトルに思えるかもしれませんが、無自覚のまま他人を傷付けている傾向は「立派な病気」だと思います。
Commented at 2011-03-27 16:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-03-27 16:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jhm-in-hakodate at 2011-03-31 01:50
2番目の鍵コメント様、同じような経験をされたのですね。私も米を買う時、わざわざ妻に話しかけるような振りをして、米が無くなったから買いに来たんだけどな、と独り言を話してしまいました。
Commented by jhm-in-hakodate at 2011-03-31 01:51
3番目の鍵コメント様、了解しました。