40年前の世界初の大規模チャリティーコンサート

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大町、海岸散歩道のベンチ。

今、函館では毎週のように東日本大震災支援のためのチャリティーイベントが行われている。今では、珍しくなくなったトップミュージシャンによるチャリティーコンサートも、国内や海外で多数行われる。函館市内でも今週末には「3.11 what ART enables / アートにできること」などのイベントがある。

このような、音楽を含めた大規模なチャリティーは、昔はなかった。普通の募金活動はあったものの、クリエーターたちの作品の対価を寄付金とするイベント自体、話に聞いたことはなかった。
ところが、衝撃的なコンサートが今からちょうど40年前に行われた。1971年8月1日、ニューヨーク、マジソン・スクゥエア・ガーデンで開催された「バングラデシュ・コンサート」だ。

その年、当時東西に分かれていたパキスタンで内戦が勃発し、インドの支援を受けた東パキスタンが独立を果たした。独立国の名は「バングラデシュ」。ところが、戦争の避難民は内戦の混乱から食物もままならず、疫病や餓死の危機にあった。その事態を見たインドのシタール奏者、ラヴィ・シャンカールが友人である元ビートルズのジョージ・ハリソンに「助けてやってくれないか」と頼み、それに応え、親交のあるミュージシャンに声を掛けてコンサートを行ったのだ。

1日で4万人もの観客を集めた、大規模コンサートとしては世界初のチャリティーコンサートとなった。
出演者は、ジョージ、ラヴィの他、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、バッド・フィンガー、レオン・ラッセル、ジム・ケルトナー、カール・レイドル、ビートルズのアルバム「Let it be」に参加したビリー・プレストンなど錚々たるメンバーが揃った。



この時のジョージ・ハリソンはビートルズの時よりもはるかに格好良かった。ジョンとポールの脇役のように控えめにしていたジョージとは全く異なっていた。
偶像意識が強い年代だった私は、すぐに影響を受け、初めて買ったエレキギターは、フェルナンデスの白のストラトキャスター型で、それを白いジャケットを着て弾いていた。ジョージを真似たかったのだ。

どうして、こんなにジョージに惹かれたのか。その時はわからなかったが、今に思うと、
自分のために起こした行動ではなく、人のために自らを奮い立たせて動いた姿だったからだ
そう思う。

どんな分野の作品でも、人を思って作ったものは受け取る側に強く伝わる。上のYou Tubeの歌に強い力を感じるのはそのためだ。
若い方が知っている、有名な音楽チャリティーといえば、「We are the world」(1985年発表)であろう。その14年も前に、友人からの切なる願いに立ち上がり、著名なミュージシャンを一堂に集めるという、当時では誰も考えられなかった偉業を成し遂げたのは、ジョージの人柄のためだけではなかったと思う。「困っている人のために」という、原始的な、だが、最も人の心を動かすパワーがあったからではなかろうか。


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by jhm-in-hakodate | 2011-04-04 23:09 | その他雑感 | Trackback | Comments(2)
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Commented by New-Ma at 2011-04-06 22:10 x
脈絡のない寄せ集めではなく
筋の通った参加メンバーで
やはりジョージの人柄が可能にしたコンサートですね。
若いころはジョージの魅力が分からなかった。
忍耐と信念の人だと思う。
Commented by jhm-in-hakodate at 2011-04-07 08:25
New-Ma 様、今になって思えば、彼だからこそ実現できたコンサートだと思います。このコンサートで、アーティストたちがまとまれば、凄いことができるのだということを我々に教えてくれました。
これはとてつもなく大きな功績です。