カサ・フロールにて
二十間坂の生協側の歩道を少し上がると、すぐ右手にあるのがカサ・フロールだ。この店は、以前バル街の時に最後に立ち寄った店だ。その時は、何名かのグループで行ったため、ママとは少ししか話さなかったが、昨日、ハコダテ150+のミーティング及び飲み会の帰りに、帰宅途中に半年振りくらいにひとりで入ってみた。
前回は二階で飲んだのだが、そのことを話すと、すぐにバルの時に来たのですねとの言葉が帰って来た。すぐわかったのは、バル以外は二階を開放していないからだ、とのことだった。女性ひとりでやっているため、二階まで手が届かず、普段は閉鎖しているとのことだった。
この店、ツイッターでいつも独特のツイートをしている「ピリ辛オヤジ」が設計したものだが、店内の壁やカウンターテーブルなども設計者自らが塗ってくれたとのことだった。店内の雰囲気は大人のためのものだ。が、居合わせた客は若かった。と言うより、深夜であったため、その時間に飲んでるのは若者が主であるのは当り前のことか。あるいは、自分より若いと全部若者に見えてしまうのか、よくわからないが、ともかく末広町で若い人間が遊んでいることは嬉しいことだ。
飲んでいると、ママが写真のナッツとナッツ割り器を渡してくれた。この豆、殻が付いているのを見るのは初めてだったが、マカデミアンナッツだった。相変わらず酔った時の写真は最悪であることをご容赦いただきたいが、写真のように挟めて蓋をして、ハンドルをひねるとちょっと大きな音を出して、下の写真のように割れる。
この殻は、ちょっと位の握力で割ろうとしても割れないそうだ。そして、現れた豆は、普段チョコレート等で食べるものよりも数段香ばしい甘さを持ったものだった。美味しかった。
ママはチャーミングな方だ。大阪出身のさばさばした感じが心地良い。
函館に初めて来た時は、この西部地区が昭和30年代から時間が止まっているのではないかと思ったそうだ。そして、函館で店をやるのはこの地域以外に考えられなかったそうだ。函館を好きになる人はみんなそうだ。この西部地区があるから函館に住んでいようと思うのだ。そのことを最も知らないのが函館市民であるような気がする。
ママがトム・ウェイツの「closing time」というアルバムをかけてくれた。今から38年前に発表された彼のデビューアルバムだ。深夜の静かな酒場には打ってつけの名アルバムだ。
末広町からの帰り道、電車通りを歩きながら、何十年かぶりにトム・ウェイツの歌を口ずさんだ。
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確かにカウンターとテーブルが塗りましたが、壁は塗っておりませぬのでそこの所宜しく〜そこら辺の職人より上手いですよ〜(笑)
つぶやきだけ読んでいれば忘れることがありますが(笑)
もう少し粒胡椒を効かせましょうかね〜(笑)