さくらと祭
私は恐らく一般の方々よりも桜を好んでいないと思う。昔は桜を見ても何とも思わなかった。普通に咲く花と同様に、季節になれば咲く花のひとつだった。
特に、集団で咲いている桜を見ると、何のありがたみも感じなかった。これはひとつのショーにしか過ぎない。そう感じていた。だから、今でも五稜郭公園や函館公園や桜ヶ丘通りの桜を撮影していない。
好きな花は何か、と訊かれたら、野花と答えるだろう。山や野原を歩いて、ふと見つけた花の方が、人為的に花壇に植えられた花よりも数倍も綺麗だと思っていた。それと同じ理屈で、公園にあるような桜には魅力を感じなかった。
だが、最近はそれほど気にならなくなってきた。なぜなら、人間には祭が必要だからだ。普段質素に生活をしている者にとって、祭は重要な熱狂的な息抜きになるからだ。その時は大いに騒いでもあまり咎められない。
だから、非日常的に一斉に多数咲く桜の折り重なる風景は、春の祭なのだと理解するようになった。
しかし、私は毎日が祭であってもいいのではないかと思っている人間であるため、これら写真のように、ポツンと控えめに咲いている桜の方が美しく見えてくる。
だが、毎日が祭であれば、散財が絶えない。だから、何かあったと時、つまり祭の時はまとまって金を使うだけの余力がなくなってしまうのだ。
そう考えると、やっぱり公園の桜の方がいいのだろう。自滅型の記事となってしまった。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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わざわざ函館まで桜の写真を撮りに行ったバカとしては、冬の寒さから解放されて春を実感する花です。
竹内まりやの「人生の扉」ではありませんが、あと何回桜を見られるだろうと思う年になりました。
「大好きな函館」の桜を見られるチャンスはもうないかもしれない。そう思うとも行かずにはいられませんでした。
おかげで今までに見たことのない函館を見ることができました。
函館の桜はどこへ行っても背を低く剪定されているようですね。(関東と比べると)
それだけ花を近くで見ることができました。
ちなみに私はそろそろ咲き始めるツユクサが好きです。
道端の緑の中にポツポツと見えるさわやかなブルーの小さな花です。
若い人には持っていない図々しさがありますから(笑)、違った意味でできることの範囲が広がっていますよね。