特報!女神様と大仏様
「本日は予定を変更して、緊急特番として、ここ函館は観光客で賑わっていない二十間坂上から皆様にお届けします。ゲスト解説者として、この女神にお詳しい事情通様をお迎えしております。事情通さん、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「いやぁ、ビックリしましたね。実は市内に住むある方から当テレビ局に通報がありまして、二十間坂の女神様に異変があるとのことで、早速番組スタッフが確認しましたところ、その異変が確かにあったとのことで、こうして緊急特番として報道することになったのですが、皆さんご覧になってわかりますか?女神様の左手に持っている、本来は聖書のはずですが、どう見てもビデオテープのケースのようなものに丸く赤いものが描かれています。これは何なのか、カメラさんアップしてください」
「ご覧できたでしょうか?何と、赤い丸の中には、がんばれ東北!、ガンバレ函館!、頑張れ日本!と書かれています。これはいったいどういうことなのでしょうか?事情通さん、解説をお願いします」
「いやぁ、実は女神様のご主人さんが、今回の東北の大震災で被害に遭われた方々に何かをしたいと、あちこちに、何をやればいいのだろうと相談したみたいなんですね。で、ある人が、お宅蟹屋なんだから、市内に避難している被災者に蟹を無料でご馳走したらどうかと提言したら、早速それをやったらしいんですね。もちろん、もらった被災者の人たちは大喜びで食べたそうですが、誰も報道してくれていない」
「えっ、そうしたら当番組のスクープになるんですね」
「まぁ、スクープというほどのことではありませんが、きっとご本人は報道されなくて地団駄を踏んだのではないでしょうか」
「なるほど、ご主人さんらしいパフォーマンスですね」
「そんな時に、ある情報で、被害に遭った石巻市街地で、周りが津波で建物が持って行かれた中で、この女神様の親戚にあたるのかどうかわかりませんが、似たような姿をした女神様だけが残ったとのことなんですよ。それを見た一部の石巻市民からは、復興のシンボルになると崇められているそうなんです」
「つまり、東北の震災で女神様のありがたみが広く知れ渡ったということなんですね」
「そうですね。そのような経過から、ご主人さんは、東北に対する思いが強くなったのではないかと想像できるわけです」
「なるほど、ご主人さんは人の善意に目覚めたということなんですね」
「さて、どうでしょう。実は、これも報道されていないのですが、先週市の都市建設部から、撤去勧告を受けているのですが、それに対して無反応のままらしいのです。勧告書を受け取ったことは受け取ったのですが、まぁ、裁判所の撤去命令ではないですからね、単なる紙切れと言ってしまえばそれまでなんですが」
「そうなんですか、うーん、真意がよくわからないですね。つまり、被災者を助けようとする公共心があるのであれば、この像だって・・・・・。あっ、そうだ。像と言えば、店内の入口附近にこんな像が」
みなさん見えますでしょうか?ちょっとわかりづらいですね。カメラさんアップしてください。
「おぉー、何と今度は大仏様がここに!これはどういう意味があるのでしょうか。女神の次は大仏。・・・・・テレビをご覧のみなさま。もう、私の分析力・想像力ではこの事態を説明することはできません。いったいこれはどういうことなんでしょうか、事情通さん」
「いやぁー、さすがにこれは私も面食らっています。強いて言えば、函館は和洋折衷の文化の街であるのだから、東洋と西洋が一緒になってもいいのではないかというメッセージなのか、やけくそになっているのか、ここまできたらさっぱりわかりません」
「事情通さん、市内には動く大仏さんが確かいたように記憶しているのですが、そちらとの軋轢などは生じないでしょうかね」
「それは大丈夫だと思います。動く大仏さんはそんな無駄な争いを好む仏ではありませんから」
「そうですか。それはひとまず安心ですね。それにしても、ますます混迷を深めていく二十間坂の変貌を、事情通さんをゲストにお招きしてお伝えしました。実況は報道部イカールが担当しました。それでは人通りがない二十間坂からサヨウナラ」
(オフレコ)「ちぇっ、函館だったら蟹よりイカを大切にしろよ」
いつもお読みいただきありがとうございます。
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ただ、あまり事前学習をしてこない学校の修学旅行の生徒にはめちゃくちゃウケるかもしれません・・・。
それも狙いなのでしょうが・・・。
カニ屋が何かを企んで行った行為か純粋な善意なのかは分かりませんが、被災者の人達が喜んだであろうなら、その事でカニ屋を「いやらしい言い回し」で批判することは賛成できません。
女神騒動のカニ屋も気に入りませんが、それに対する貴方の文章もどうかと思います。
正直イラつくと言いますか、キモいと言いますか・・・。
確かに、この頃の元町の人出の少なさは気になります。
また、本文の補足となりますが、震災の後、多くの人は悶々と自分に何ができるか、何も語らず自問自答していました。私も、周りの人もそうしていました。そして行動の種類は別として、実行に移しました。大人であれば皆そうするはずです。しかし、当該人物はあちこちに訊き回っていました。これはどういうことか?
被災者に何かをすることが目的であったのではなく、支援活動をする自分になることが目的であったと考えられます。それは本当に大人の真摯な行為とは思えません。
さて、それらを踏まえて、貴殿であれば、このような経過の中で起きた今回の出来事をどのように記事にされるでしょうか?是非とも、いらつかない、きもくない貴殿の文章を拝見させていただきたいと、お願い致します。
このコメント欄は字数制限がありますが、何段使ってもけっこうですし、今後の参考となる文章を拝見できるかもしれませんので、どうかお書きください。お願い申し上げます。
しかし条例違反であることは間違いなく、市がしっかりすべきだと思います。
難しいですね。この夏の客の入りが左右しますでしょうか。
偽善でも良いではありませんか。
女神設置批判がカニ社長の人格否定になっている様に感じてます。
人格否定するのが目的でしたら文句は言いませんが。
>さて、それらを踏まえて、貴殿であれば、このような経過の中で起きた今回の出来事をどのように記事にされるでしょうか?
記事になんかしません。 黙殺します。
「オレにもカニくれ」と思うくらいでしょうか。
>是非とも、いらつかない、きもくない貴殿の文章を拝見させていただきたいと、お願い致します。
文才がありませんので遠慮します。
>今後の参考となる文章を拝見できるかもしれませんので、どうかお書きください。お願い申し上げます。
通りすがりの私の文章なんか参考にしないで、貴方が普段は興味を持たない様な作家の本でも読んだ方が参考になると思います。 自身の文章の捕らえられ方が気になるのでしたら、貴方に対して「遠慮を知らない人」に意見を仰いでみてはどうでしょうか。
私、本当は「イラつく」や「キモい」という言葉は好きではありません。
たぶん、こちらのブログ読者の多くの人達も好きではないと思います。
だから「キモい」などの言葉をコメント欄に使った私の評価は下がったと思います。
普段は口からは出さない言葉ですが、コメント欄にはサラッと出してしまうのは何故でしょう。
文章を書くうち悦に入てしまい、ポロっと書いてしまうのでしょうか。
気楽に書いてしまう文章は、自分の評価を下げてしまう可能性が有るのでしょうね。
jhmさんは大丈夫?
私が貴殿に記事を書かれてみればどうかと申しましたのは、誰かが声を上げたことに対して批判するだけではなく、ご自分で発言されてみてはどうかと思ったからであります。よく、与党の政策には反対するが、対抗する具体策を提示しない野党がありますが、それを続けると泥仕合以外の何も生まれてきません。
自分の言葉で書けば文才など関係ありません。何かが読む者に伝わってきます。発言するということは、同時にその内容についての責任も生じます。その発言によって自分の評価が上がろうが下がろうが、全て自分の姿なのです。だからそれらを全て受け入れなければならないと思っています。
会議などで、誰かが出した提案に反対するだけの者より、たとえ愚策でも提案を出す者の方がより生産的であると信じていますので、私はこのブログを続けている次第です。どうか、太郎様もご自身でブログを立ち上げるなどして自らの考えを述べてみてはいかがでしょうか。
誰かが声を上げた「こと」に対しての批判ではなく、「声の上げ方」に物申したのです。 jhmさんの文章はどうなんだ、と。
対案(文章の書き方?)を提示しろと言われましても、何の対案かも分かりませんし、貴方に文章の書き方を教える立場も学も暇もありません。
ネットの片隅でカニ屋の女神を批判することは誰も止めてません。 ただそれに便乗して人の善的行為や人格までも否定している姿勢が気に入らないのでコメントしたまでです。
文中の事情通さんの発言に対して報道部イカールが「ご主人さん "らしい" パフォーマンスですね」とありますが、私でしたら「ご主人の人と成り」を知りませんので何とも言えません。
jhmさんは憶測なのか裏づけのある二次情報なのか、「ないでしょうか」や「らしい」を多用した文章を「事情通」に喋らせカニ屋の主人を批判していますが、私にはこれらの情報を元に人を悪くは言えません。
イカールや事情通を登場させコミカルに皮肉たっぷりに書きたいのは理解できますが、私はこの方法で個人を揶揄をすることをjhmさんの様には出来ません。
つづく
「発言するということは同時にその内容についての責任も生じる」との発言ですが全くその通りです。
仮に女神の件で私が何か発言したいと思いましても、私の耳に入ってくるものは二次情報ばかりですので責任は何一つ持てません。 カニ屋の社長とも会話した事がありませんし、憶測で発言することも紙一重ですし。
行政的に撤去させる方向で決まっているとの事ですので、せいぜい言えて「あの女神は嫌だね。行政しっかりやれや!」くらいでしょう。
発言による評価の話ですが、私は小心者なので、例え匿名でも評価が下がるのは嫌です。 よってブログも立ち上げようとは思いません。 立ち上げたとしても晩飯の写真を掲載するくらいでしょう。
自らの考えを世に知らせたいのなら、新聞の読者コーナーにでも投書しますし、女神問題で訴え掛けたいなら市役所に電話します。
コメント欄を汚してすいませんでした。
この件に関しては書き尽くしましたので私は消えますが、このコメントに対するjhmさんのお返事はちゃんと読んでおきます。
あと、昨年の「戦争と平和?」に関するコメントのお返事も待ってまーす。
偽善容認派 太郎
この会社のように社長のワンマン経営であるところは、会社の行為イコール社長の行為という図式から逃れることはできません。それは本人が選択した経営方式なのです。設置者の人格云々という点ですが、まず、大変お手数ですが、昨年6月の女神像設置時点の記事からずっとリポートしていますので、経過をお読みいただいた後に再考してみてください。
そして、景観と経済活動の件ですが、これもコメント欄で書ききれませんので、過去の記事で函館の産業形態と景観に関わる記事をいくつも書いておりますので、どうかそれも読んでください。
貴殿の仰るとおり古建築物を維持するのは大変な費用と労力が必要とされますし、実行されている所有者には頭が下がる思いです。そんな風に維持している景観だからこそ、許されないのです。
人格とその人がなした行為への批判を本当に区別することができるでしょうか?まして、当該企業はワンマンでやっているため、余計に難しくなりますし、人格否定だと言われても判断に苦しむ次第です。コメントのしようがありません。
先にコメントをいただいたお二人が、結果的に被災者が蟹をもらって喜んだからいいのでは、とお話ししていましたが、最も大切な点は、この会社(もしくは社長)は、函館市の条例違反を起こし、撤去させたと見せかけて再度設置するという行為を行った者であるということです。そして現在も市の撤去勧告に応じていません。(続く)
私が、記事を最初から読んで欲しいと言ったのは、対象となっている会社(人物)が、今まで私たちを欺き、条例を無視し、条例をきちんと守って維持管理している人の気持ちをないがしろにしていることを再認識して欲しかったためです。色々と穴だらけで改定の余地が山ほどある条例ですが、決まりは決まりです。これをいつしか忘れてしまっているのではないでしょうか?
本当であれば、過去の記事をご覧になって、最も重要なことを「きちんと理解」していただければありがたかったのですが、鍵コメントの中で大変失礼な言葉を遠慮なくお使いになったものですから、コメントさせていただいた次第です。
以前恩師より「観光業は物乞いのようなものだ」と聞かされましたが。
今の函館の状況は女性に喩えると名家のお嬢様が家が没落してクラブでバイトするようになったが景気低迷で困窮して今はキャバクラや風俗で働いているようなものです。
場末のキャバ嬢に成り下がった函館を地元民は容認しているんですね・・・乾いた笑いしか出ません。
確かに景観を損ねるマンションなどがありますが、例えば古建築物を商業施設に転用するというアイディア、全国的にも函館は初期の頃からやっているのです。函館の良さはまだあるのですよ。(笑)
当の市民もあまり関心がない?本事件の続報が気になって検索したらこのブログに出会えてうれしかったのですがコメント欄で記事の女神像そっちのけで他人のブログスタイルへの難癖はネチケットに反しますよ。現在は9000万人もの国民がネットにつなげて情報発信ができる良い時代です。多少のユーモアは大目に見ましょうよ。
前振りが長かったですが今度は大仏かよwww
しかも頭だけってどこに使う気なんだ・・・この件の続報もあったらお待ちしております。
ちなみに私は自由像というかマルキタの建物自体景観に合ってないと思うので改修してほしい派です。
要するに、どの視点で見るかだけの事だと思いますが?。
「偽善であっても良いではないか」とは、「流石、函館人」ですね。カニ屋さんの行為も、又、条例違反とわかりつつも対応しない行政も,詰るところ、見識と品格の問題でしょう。この町には、元々、グランドデザインがありません。起きる問題に対しては、常に場当たり的、モグラの頭たたき的です。背骨がしっかりしていれば、難しい対応とは、思えませんがね?。