函館古建築物地図(弁天町4番)

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弁天町4番は3番の大黒通り側向かいの一角、つまり、幸坂と千歳坂、壁穴通りと大黒通りに挟まれた一帯である。

実は、4番で古建築物と呼べるものは次の1軒しか見当たらなかった。

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一見すると何の変哲もない建物に見えるが、軒に施されている模様を見ると、何とも味わい深いものがある。函館の建物の面白いところは、こんなどうでもいい所にこだわって装飾していることだ。それも一般の建物にそれがあるところが、当時の「函館の粋」であったのではないかと思う。

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1軒だけではあまりにも寂しいので、上の建物の奥を覗いてみたら、ちょっと面白い意匠があった。青いトタン壁の建物だが、ちょうど壁穴通りと大黒通りの中間に存在しているのだが、奥の茶色の建物と合体しており、全容を見ることができなかった。建物の向こう側は大黒通りの商店街だ。

古建築物が少なかったのは、商店が主流の一帯だからなのだろうと思う。
ちなみに、この4番のある場所に、近現代の日本洋画界を代表する画家・田辺三重松の生家があった。
(撮影日: 2013年5月1日)




このシリーズでご紹介する建物は以下の基準で選択・掲載しています。

1.新築年は戦前以前と思われるものとします。ただし、全てを調査するのは困難ですので、基本的には建築様式などで筆者が主観的に判断しますので、実際の建築年と異なっていたとしても一切の責任は負いません。
2.外壁・屋根などが現代のものに改装されていても、建築様式が前記に当てはまると判断した建物は掲載します。ただし、外観も明らかに現代のものに改装されているものは除きます。
3.基本的には1棟1枚の写真としますが、建物の規模が大きい場合には2枚掲載する場合があります。また、長屋などはまとめて何戸かの写真を掲載する場合があります。
4.ご覧になった方に先入観を持っていただきたくないため、その建物の肩書(景観形成指定建築物、伝統的建築物、あるいは建物にまつわる物語など)は一切添付いたしません。どうかあなたの感性だけでご覧になってください。
5.写真の過度な編集は行わず、実物に近い状態の写真を掲載します。ただし、筆者の感性でモノクロにした方がいいと判断した場合は、自分に従います。
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by jhm-in-hakodate | 2013-05-03 00:16 | 函館古建築物地図 | Trackback | Comments(0)