函館古建築物地図(弁天町18番、19番)

<弁天町18番>

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弁天町18番は、千歳坂下通りと船見坂下通り、電車通りと馬車鉄通りに囲まれた一帯である。だが、ここにはご覧の水産加工工場と同工場従業員用駐車場が大部分を占めており、古建築物は見当たらない。

そして、この工場は現在浅野町に移転しており、静かになった反面、静寂感が漂うことになった。不要になった駐車場には現在コンビニエンスストアーが建設中だ。

以上が18番である。たったこれだけで終わるため、今回は次の19番も同じ記事の中でご紹介することにする。


<弁天町19番>

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弁天町19番は、船見坂下通りと魚見坂下通り、電車通りとバス通りに区切られた一帯だ。面積も小さい。実は、筆者はこの19番で学生時代のかなりの部分を過ごした。電停から間近にあり、電停の前にある入舟児童公園でもよく遊んだ。
その公園一角には、黄色の公衆電話があり、まだ自宅に電話が無かった頃、100円玉を握りしめて札幌の放送局に音楽のリクエスト電話をしたことがある。

個人的な話で恐縮だが、思春期の苦い思い出やキラキラした想い出が詰まっているのがこの19番だ。

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さて、話を古建築物にしよう。この一帯は、今までのような過去の商店・会社などはない。馬車鉄通りに面した所に水産加工会社があるだけで、それ以外は写真のような長屋だけだ。

函館の長屋の面白いところは、一戸毎に所有者が異なることだ。だから、写真のようにリフォームした場合には全く別々のデザインの建物がくっ付きあっているようなことになる。これは函館だけではないかもしれないが、函館が特に多いような気がしている。このような建物はこれからも相当数登場すると思うので、注意深くご覧になっていただきたい。

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(撮影日:2013年5月1日)




このシリーズでご紹介する建物は以下の基準で選択・掲載しています。

1.新築年は戦前以前と思われるものとします。ただし、全てを調査するのは困難ですので、基本的には建築様式などで筆者が主観的に判断します。実際の建築年と異なっていたとしても一切の責任は負いません。
2.外壁・屋根などが現代のものに改装されていても、建築様式が前記に当てはまると判断した建物は掲載します。ただし、外観に建築当時の痕跡が無く、明らかに現代のものに改装されているものは除きます。
3.基本的には1棟1枚の写真としますが、建物の規模が大きい場合には2枚掲載する場合があります。また、長屋などはまとめて何戸かの写真を掲載する場合があります。
4.ご覧になった方に先入観を持っていただきたくないため、その建物の肩書(景観形成指定建築物、伝統的建築物、あるいは建物にまつわる物語など)は一切添付いたしません。どうかあなたの感性だけでご覧になってください。
5.写真の過度な編集は行わず、実物に近い状態の写真を掲載します。ただし、筆者の感性でモノクロにした方がいいと判断した場合は、自分に従います。
6.基本的には○○町○番を一括りとして掲載します。枝番(○号)までは掲載しませんので、気なった方は地図を片手に現地を歩いてみてください。
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by jhm-in-hakodate | 2013-05-19 23:57 | 函館古建築物地図 | Trackback | Comments(0)