函館古建築物地図(入舟町14番)
入舟町14番は、入舟漁港の内側の堤防に最も近い一角である。
これが明治時代に築造されたと言われている堤防である。幼少の頃の一時期、このすぐ近くに住んでいたが、まさかそんな貴重なものとは知らずに堤防に上って遊んでいたものだ。
堤防の近くには、このような小屋がいくつかある。この漁港を利用している漁師のためのものだ。
さて、建物の話に移ろう。今までの入舟町は、下町特有の建物と元商店・工場などが入り混じっていたが、この14番あたりから様相が変わってくる。
漁業のにおいが強くなってくる。
そして、これから先、その漁村的な雰囲気はますます濃くなり、函館で最もディープな印象を持ってしまう部分に入っていく。
(撮影日:2013年5月14日)
このシリーズでご紹介する建物は以下の基準で選択・掲載しています。
1.新築年は戦前以前と思われるものとします。ただし、全てを調査するのは困難ですので、基本的には建築様式などで筆者が主観的に判断します。実際の建築年と異なっていたとしても一切の責任は負いません。
2.外壁・屋根などが現代のものに改装されていても、建築様式が前記に当てはまると判断した建物は掲載します。ただし、外観に建築当時の痕跡が無く、明らかに現代のものに改装されているものは除きます。
3.基本的には1棟1枚の写真としますが、建物の規模が大きい場合には2枚掲載する場合があります。また、長屋などはまとめて何戸かの写真を掲載する場合があります。
4.ご覧になった方に先入観を持っていただきたくないため、その建物の肩書(景観形成指定建築物、伝統的建築物、あるいは建物にまつわる物語など)は一切添付いたしません。どうかあなたの感性だけでご覧になってください。
5.写真の過度な編集は行わず、実物に近い状態の写真を掲載します。ただし、筆者の感性でモノクロにした方がいいと判断した場合は、自分に従います。
6.基本的には○○町○番を一括りとして掲載します。枝番(○号)までは掲載しませんので、気なった方は地図を片手に現地を歩いてみてください。
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