希望の跡

<上ノ国町をめぐる探索3>

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上ノ国から松前方面に走って行くと、石崎という海沿いの街がある。ちなみに地元訛りで呼ぶと「いすぃざぎ」という地名になる。
そこから山間部に向かう道道がある。少し走るとあっという間に家屋はなくなり、何もない風景が続く。やっと人工物らしきものが視界に入ってきた。そこは採石場であった。周囲の山肌が灰色になっている。どれだけ採取したのだろうか、自然の風景とは程遠い。

そこから少し走ると、忽然と冒頭の写真の風景が現れる。

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中外鉱業上国鉱業所の跡地だ。まるで牛乳瓶を巨大にしたような形のものは焙焼炉と呼ばれるものらしい。
ここでは昭和14年から昭和61年までマンガンの採掘して、焙焼炉で精製していたようだ。

拡大してみてみよう。

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朽ちているのがよくわかる。

昔から鉱山は、労働者に希望を与え、そこに街もできた。だが、限りあるものが枯渇すると、そこにはもう絶望しかなくなる。
そして長い年月を経て、いつか自然が、まるで何事もなかったようにこれらを覆い尽くすだろう。

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ちょうどキタキツネとすれ違った。足を少し引きずっていた。
キタキツネにとっては、人間が成したものの痕跡をどのように見るのだろうか。

キタキツネは答えることもなく、黙って立ち去った。







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by jhm-in-hakodate | 2014-07-24 23:53 | その他雑感 | Trackback | Comments(0)
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