指先の芸術~高実希子&田代裕貴コンサート
先日、ル・コントワールで高実希子さん(ピアノ)と田代裕貴さん(ヴァイオリン)お二人のコンサートがあった。
スペースの関係上、30名限定のミニコンサートとなってしまったが、それが拝聴(拝見)する分には間近に彼女たちの演奏を感じることができ、幸運であったと言わざるを得ない。
特にヴァイオリンの裕貴さんの演奏を、冒頭の写真が撮れるほどの近距離で見た時には、指の動きがわかっているはずなのに、「なぜこの音律が出るの?」と不思議にしか思えない演奏をしていた。
例えば、普通のコンサートホールで演奏の模様を見ても、目が良くないせいか、「あぁ、弾いているんだな」という動きしか見えずに、その演奏者が出す音色しか感じることができないが、この近さであると音と指の動きと弓の動きが同時に視覚聴覚に入ってくる。
すると、「どうしたらこんな演奏ができるのだろうか」という?マークばかりが頭の中を埋めてしまう。めまぐるしく変わる音をどう出しているのか?目の前で見れば見るほど素人の私には驚異しか覚えない。
さて、高実希子さんだが、彼女の演奏を聴く機会が多いせいか、その演奏スタイルの変化を感じることができた。余裕を持って「見せる」演奏がしていたような気がする。どうしても、役目的にはブァイオリンの伴奏的な関係になってしまうが、それに徹するのもまたプロの仕事だ。
彼女の素晴らしさは、ソロの時にいかんなく発揮される。そういう技術を持っていても、出す必要のない時は出さないのがプロだ。
そんな面倒くさいことを考えなくても、とにかくいいものを聴いた、という充足感でいっぱいだった。
演奏が終わると、二人はただの友人に戻る。
演奏後、裕貴さんの指を触らせてもらった。どんな指があのような旋律を奏でることができるのか?そんな疑問からだ。
彼女の手は、彼女の指はとても柔らかく、まるで骨がないかのようだった(笑)ちなみに田代裕貴さんは、通常はスウェーデンでオペラやバレーのバック演奏をしているようです。
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