函館の地価はもっと下がるべき

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昨日、平成28年の基準地価が発表された。函館は一部地点が横ばいで大半は下落という結果が出た。私はそれでいいと思っている。いや、もっと下がるべきだと思っているのです。
これは最近考えたことではなく、ずっと前から頭の中にあったのですが、確信できるとは言い切れなかった部分があるところもあったし、このことについてお話しすることに若干躊躇しなければならない理由もあったのですが、もう話してしまおうという気になって今回述べることにしました。

有名な話ですが、函館の地価は高い、それも北海道の地方都市としては「異常に高い」という状態です。それに伴って家賃も高い。札幌に匹敵するほどの高さだ。これがどんなことを意味するのか、たぶん函館だけしか住んだことのない人にはわからないかと思いますが、街全体へ多大なる影響を与えることとなるのです。

よく地価が下がれば所有者の財産価値も下がるので好ましくはない、という話を聞くのですが、これは土地所有者だけしか見ていない論理です。これから土地を購入する立場で見ると、地価が高いと土地と同時に購入(建築)する総費用が当然の如く高額になります。たとえそれが高額になっても、住宅ローンを支払うに充分な収入が高ければ問題ないのですが、残念なことに函館市民の平均収入はそれほどではないのです。
北海道内の他都市の一部をご紹介しますと、旭川・苫小牧双方とも市民の平均収入は高いのですが、一般住宅地の地価は函館よりも数段低いのです。坪当たりの金額にして5万円は違っています。つまり、函館市民は他都市より高い住宅ローンを組み、当然月々支払いをしながら暮らしているわけなのですが、例えば購入した土地が60坪として(建築費用は変わらないという前提)で坪当たり5万円違うと、総必要資金<で300万円違ってきます。これは金利1%35年何支払の内の当初5年間だけでも月々の支払いが8,468も異なって来ます。
この差は、3年固定・5年固定等が期間が終了すると、それ以上に確実に増額するのです。つまり、函館市民は少ない報酬に対しての住宅ローンの支払い割合が高くなってしまうということです。そうすれば一般市民は支払いを済ませたお金を余裕を持って使えなくなります。だから、安くて量があるというものに飛びついてしまいます。しかし、そのようなものを販売しているところは薄利多売がモットーですので、従業員の賃金を高くすることができない。そんな悪循環に陥ってしまっているのです。

街全体の「金の回り方」を考えると決していいことではありません。いつまでも貧しい収入の中で暮らさなければならないわけです
土地という個人財産のもののために一般市民氏の生活の水準が低くなってしまうのは本末転倒のような現象です。ですからね土地はどんどん下がるべきなのです。





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by jhm-in-hakodate | 2016-09-22 00:25 | 函館の現状について | Trackback | Comments(0)