観光税導入の提言

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実は機会があれば行政関係者に話していたことがある。
それは函館市の特別税として「観光税」を導入したらどうかということだった。

このブログではしつこいほどお話ししていますが、函館のかなりの企業収入は観光そのものと観光に付随する仕事(クリーニングやお土産、ホテルの食事の食材他)に亘って得られていると思われます。また、そのような仕事をしている方々が消費する日常品などで色々な産業も市民に利用されています。例えば美原の蕎麦屋さんと観光は関係ないだろうと思うかもしれませんが、観光関連参議用に従事している人が利用しているかもしれません。

つまり、もしも観光客が全く来なくなった場合、想像では連鎖的に市内の半分の会社・店舗などが閉鎖に追い込まれるかもしれないと言っても、全くの見当外れではないと思っています。しかし、その観光で何とか市民の生活が成立っているはずの「観光地」は年々姿が変貌しています。より雰囲気のある建物や店舗が増加していればいいのですが、それどころか市民はまるで函館市のお荷物・廃れた生活の拠点には到底ならない場所としての認識がない方が相当数いると思います。

観光のおかげで生活が成立っているのに観光地には無関心で街が廃れても全く気にも留めない。それどころか、ある出版物の記事では、ボーニ森屋の経営危機に際して、大門はもうどうしようもない街というような表現を使って切り捨てていました。
ここで良く考えてみましょう。

広い地域で見てみますと、函館市の企業で働きながら近接の北斗市や七飯町に住んでいる方々は住民税をそれぞれの市町に支払っているのです。遠回りながら函館の観光の恩恵を受けている会社で収入を得ていながら、納税するのは函館市ではない。
また、同じ函館市内で働いていても居住地を、観光地として維持すべき建物・地域には住まず、観光地の老朽した建物が滅び、その姿が年々みすぼらしくなってしまうことに寄与している人々が観光地以外で何食わぬ顔で暮らしています。

そこで、「観光地に居住せずに、観光地としての街並の保全に寄与せず、その恩恵だけ受けている観光地以外の住民に対して観光税を賦課する」という条例を作ったらどうかということです。これは、下水道の受益者負担と全く同じ発想です。今まで下水道が整備されていなかった地域に汚水管が新説されますと、その道路に面する土地の所有者から、「下水道が整備されて生活が便利になるだから」という理由で下水道受益者負担金をどこの市町村も徴収します。

それと全く同じ考えです。

観光で直接的にあるいは間接的に経済的恩恵を受けている市民・あるいは市内の企業に勤務している他市町の住民で、観光地の街並の形成に寄与しない人は、その整備の費用の収入源として「観光税」を支払うべきだと私は考えます。
これは、私が密かに考えていたことですが、実は函館市でも真剣に考えたことがあるようです。内容が全く同じかどうかは別として観光以外に主幹となる産業がない函館にとって、それは必要に迫られる選択になるかもしれません。

これも以前このブログでお話ししましたが、函館の観光地は明治から昭和初期に建設され、何とか今でもその姿を維持している建物・街並でできています。つまり、私たちは「遺産」で食いつないでいるのです。その「遺産」も放っておけばいつか崩壊します。
崩壊して函館が観光地としての魅力が無くなった時、産業は大幅に縮小するでしょう。雇用も縮小され、失業者が多数出ることとなるでしょう。そんなことをこれっぼっちも考えず、今上手く行っているのだから、目先の楽・便利の方を優先したいと無意識に思っている方々には、是非「観光税」という形で半ば強制的に函館の街並の意地の協力をしていただかなければならないと思います。
もちろんこれには課題がたくさんありますどこまでの地域を「観光地」とみなすか、税率を何パーセントにするのか、得た収入で具体的に何を行うのか、特に他市町からの労働者の徴収をどうするのか。などなど検討すべきことは山積みですが、「失ったもの」を再び得るためにはそれ相応のお金が必要なのです。
このままでは、新幹線効果が薄れて来た頃から、観光してもつまらな街・街並になって行くことでしょう。

そのようになる前に、「函館を捨てた人たち」は観光という恩恵を受けているのですから、「観光地」に対しての「受益者負担金」を支払ってもおかしくはないのではないでしょうか。



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by jhm-in-hakodate | 2017-06-30 00:41 | 函館の現状について | Trackback | Comments(0)
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