珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル と エアポートラウンジ

GINZA SIXを出て新橋駅方面に向かった。午前中、歩くのに不必要なものはロッカールームに預けて、少しでも身軽にしていたため、それを回収するのに新橋駅に行かなければならなかったのだ。だが、空港に向かうのにはまだ早い。単なる暇つぶしを考えるくらいの心身の余裕もなかった私は、東京に来る前に知人に聞いた「ランブル」という珈琲店を思い出した。早速検索して場所を確認したら銀座8丁目であった。8丁目なら新橋駅のすぐ近くだ。ちょっと寄って行こう。
地図を頼りに向かったが結局1本違った仲通に面した所にあった。

このお店、何の前知識もなく、ただ知人の「美味しいですよ」という言葉だけを信じて入った。スタア・バー・ギンザもそうだったが、人が勧めるものを受け入れてみるとけっこういい結果が待っている。
函館に帰ってからこのお店のことを調べたら、「名店中の名店」し賞する者もいれば、外国のコーヒーチェーン店創業者も絶賛したとか、日本のコーヒー業界では知らない人はいないお店などと紹介されてるお店だった。

そんなこととはつゆ知らず、気ままに入ったのだったが、私はカウンターに座り、夥しい種類がある中である珈琲を頼んだ。それはまろやかさの中にしっかりとした苦味も混在している美味しいものだった。

どうやら来年で70周年を迎えるようだ。ただちょっとだけ美味しい珈琲店であったらここまで銀座でやっていけなかっただろう。
珈琲の味も見事だったが、会計をすると後ろの方から弱弱しい声で「ありがとうございました」と話した方がいた。それは小部屋の中に座っている老人であったが、すぐに創業者なのだろうと思った。かなりのお歳に見えたが、作業はしなくても見守ることが彼の仕事なのだろうか。

ランブルを出ると、もういいや空港へ行こうという気になった。
でもその前に、してもしなくても良かったのだが、やっぱりその前まで来てしまったのがこのビルだった。

私が20代の時勤めていた会社の本社だったビルだ。
この写真を撮り終えると、私は新橋駅でコインロッカーから物を取り出しリュックにぎゅうぎゅう詰めにして入れ込んだ。
さぁ、これで今回の東京は終わりだ。函館に帰ろう。

空港に着くと、エアポートラウンジでしばらく過ごした。
またここに来よう。まだ見ぬ【東京」を見つけて。

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