高台のショッピングモールにできた蕎麦店 やぶ屋

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今回、陸前高田へは前回の海側からではなく山側から入った。そこで街を少し走って撮ったのが前回の写真だった。そして一度「何が存在していたことがあって、何が元からなかったのかが全く知ることのできない整備をされている地区」を通り過ぎ、新しく「かさ上げ」されて登場した「まちなかテラス」に入ってみた。
実はこの商業モールに、3.11の津波で店主と店舗を失った蕎麦屋さんの息子さんが、母親と共に仮説店舗から自前の店舗を持って昨年秋に再オープンしたことをテレビで見ていたからだった。店を継ぐというのは大変なことだ。先代の味より落ちていれば次第に客は離れて行く。それだけでも大変であるのに、何もない再開発中のまだほとんど建物のない新市街地にぽつんとできた「離れ小島」みたいな場所に店舗を持つことにしたことだ。

他の仮設店ではその場所に常連客を摑み、経済的気馬鹿を持ち始めている。今回仮設店舗から新店舗に挑戦したのは、そのような以前の常連客の思いを振り切ってのことだろう。「美味しければどこでもやっていける」そのお蕎麦屋さんが上のり写真の「やぶ屋」である。時間もちょうどお昼頃。私は整備中の低い標高の道路から小高いショッピングモールに行ってみた。
ショッピングモールに入るとすぐに目に入るのが全国的なチェーン店だった。しかかし、その片隅に元から地元で営業をしていた店舗が3軒並んでいた。

写真上の左側が1717年創業の陶器店、真ん中が1961年創業のやぶ屋、右側が1947年創業の中華食堂 熊谷だ。店舗名の下にある数字はそういう意味だと捉えた。
さて、お目当てのやぶ屋に行こうとして車を停め店舗に向って行ったらこのような状態だった。

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大晦日も近いせいだったかもしれないが、お店は外まで行列ができていた。困った。私は行列が大嫌いなのだ、
ひこで隣の中華料理 熊谷に入ることにした。ここも待ち客ができるほどではなかったが、ほとんどの席が埋まっていて繁盛している様子が窺えた。
私が頼んだ坦々麺は山椒が入った、舌も心も体も温まる美味しいものであった。
入った店は違うが、新しい街の形成がまさに起きようとしている場面に自分が入り込んで行けたのは貴重な体験であったと思う。

この日、そして次の日も仮設住宅ははもとより、仮設セブンイレブン、仮設ホーマックなどのものを多く見ることとなった。
あれから7年以上経った今でも、まだ人々は迷っている。それは何となくわかるような気が死した。もし私が彼らの立場であったら、なかなか進まない復興のなかで自分たちの人生をどこに見出すか、悩むに決まっているに違いない。
坦々麺を1本1本食べながら、「へなんな想像はよそう。ひの新しい店舗の裏には私が知るべき由もない葛藤があったはずなのだから。今は、ただ美味しく目の前にあるものを食べるしかできない。でもそれでもいいのではないか。次に向かって進みも始めた味なのだから」そんなことしか考え付かなかった。




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by jhm-in-hakodate | 2018-01-07 23:51 | | Trackback | Comments(0)
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