弥生町 弥生湯の廃業と今野商店の解体

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また西部地区の風景が変わった。
弥生町のバス通りに面する弥生湯が昨年10月末で廃業し、その隣の今野商店が解体された。
もう少し引いて撮った画像をご覧になっていただこう。

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ほんのわずかだけれど、残っていた姿見坂の過去の賑わいの面影がこれでほとんど痕跡がなくなった。
4年半前に撮った弥生湯と隣り合っていた今野商店。

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この今野商店、西部地区であればどこにでもありそうな、昭和9年の函館大火後の和洋折衷建築物で、外壁を変えたためにそれらしく見えないかもしれないが、ちゃんとした持ち送りのある典型的な建物であった。地味ながら私の好きな建物の一つであった。
今野商店跡には一般住宅が建築されるという話だが、というより一般住宅を建てるために解体されたようですが、このお店の前にはベンチがあり、お年寄りが座って一休みをしながら雑談をするとても小さな社交場となっていた。

それがなくなるとますますお年寄りは自宅に籠ってしまうのではないか心配だ。
また、弥生湯の廃業でついに西部地区で営業している銭湯は大正湯だけになってしまった。普段銭湯を利用していない私が声を大にして言えることではないが、これでますます風呂が付いていない古い借家などは住む人がいなくなり、今後解体される建物が増えるのではないかと危惧している。

それは今に始まったことではない。ずっとずっと前から西部地区から人が去り、そのために廃業する店舗が増え、不便になったからまた人が去ってしまう。そして何とか頑張って来たお店がついに辞めざるをえなくなる。その繰り返しでかつての繁華街がその面影も無くなるような街並になってしまっている。

いい街、というのはどんな街なのだろうか?
建物を保存してほしいという願いと、それを現実的に応援できない現実と個人の事情。
つくづく街はそこに住む人がいなければ成り立たないものだと思う。どんなにもっともらしいことを言っても、住む人がいなければ、街は滅びるのだ。
残念だ、というそこに住まない方々の言葉は聞き飽きた。快適な家に住み、ノスタルジックな映画を鑑賞するように街を見るのと実際の街の生き死には全く別の出来事なのだ。



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by jhm-in-hakodate | 2018-01-23 23:06 | 函館の街並・建物 | Trackback | Comments(0)
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