どうして中心街が駅前なのか(7)駅前・五稜郭

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前回の番外編で少し駅前のことを述べたが、今回は(6)の流れを汲んで話を進めたいと思う。

(6)では、中心街を現在の新川町合同庁舎と上新川町の裁判所附近と据えて話を進めた。どうしてそんな場所が中心街であるのか、と思った方もいるでしょう。そこを中心街としたのは、ここかを中心に住居地域と商業地域、工業地域などを考えた方が無理がないからだ。
何度も話しているが、中心街らしきものが3つも4つもあっては、30万人も住んでいない街の機能はまとまりが付かない。そこで、中心街を1つとした。「中心街」という既成の概念上のものではない中心街という意味だ。

中心街という言葉を聞くと、誰しもが繁華街・オフィス街などの混合地域をイメージするだろう。その象徴としては、大規模商業店舗やオフィスビルなどがまとまって配置されていることが挙げられるが、この考えを一度捨てなければ函館の街並はまとまらない。
函館の場合の中心街は、字の如く市の中心地となり、そこから郊外へと街が向かう。この図式にしなければならないと考えた。そうしなければ、人口減少する街の公共交通機関は無駄だらけになる。つまり、市電・函バスはより苦しい経営状態になってしまうということだ。そのため、地理的に最も適しているのが新川・上新川という考えを持った。
ここに市役所や市関連施設を移転・集中すると、歩ける範囲で生活の主たる用事を賄うことができるし、市電・バスの路線効率も高くなる。

この考えを基に駅前・大門地区と五稜郭地区の役割を述べてみる。

<駅前・大門>
ここは前回の番外編である程度延べたように、住宅街と商業施設が混在する街になるべきである。それも、せっかく再開発を行うのであれば、思い切って原宿までとは言わないが、真直ぐな駅前電車通りがきれいに続く通りにするのが望ましい。
駅前が全て商店などで埋め尽くされる必要は全くない。それどころか、お洒落なマンションなりが通りに建ち、その前後に気の利いた店が並んでいると、市民はもとより観光客も市民の活発な息遣いを楽しむことができる。

幸か不幸か、火事や閉店解体によって、この地域には飲食店がかなり少なくなっている。住宅地として再開発しやすい環境にある。繁華街として衰退したことが逆に大胆な再開発を可能にする。(ただし、土地所有者の問題もある。これについては別の機会を作って述べる)

駅前の電車通りから小路に入ると、マンションやカフェや洋服店、バーなどが混在する、東京で言うと私鉄駅前を目指すべきだと思う。新宿を目指す必要はない。札幌で例えると、札幌駅前を目指すのではなく、地下鉄円山公園駅周辺を目指した方がいい、ということだ。
街を小奇麗に洒落た感じにするのは、西部地区の一部でやってきたように、全体的な街のデザインを考えるて実施とする。そうすることによって、市民にとっても観光客にとっても、歩くのが楽しい街となることができるだろう。

駅前が必ずしも中心街でなければならないというわけではない。駅前=中心街という発想を捨ててこそ、駅前再開発は可能となると考える。

<五稜郭・本町>
正直言って、この地域は現状から自然な流れで整備されるしかない地域であると考える。なぜなら、表通りはいいが、一本裏に入ると道路が極端に細くなる。どうしても街並的には明るくなりきれない部分がある。
だから、現状の飲み屋街というものからは脱却できないだろうし、また、街にはそのような部分が必要であるため、脱却する必要も理由もないだろう。個人的には大門か十字街で飲むのが好きだが、市全体としてみる繁華街地域としては、このあたりが最も適していると考える。

ただ、五稜郭公園へ続く行啓通をもう少し文化の匂いがする街並になって欲しいという感じはする。五稜郭公園の手前には美術館や芸術ホールもある。観光客は電停から歩いて五稜郭公園へと向かう。その行啓通にシネマアイリスが移転したり、画材取扱い店やカメラ店、楽器店(は、もうあるが)、書店・ギャラリーなどが続いていれば申し分ない。近くには高校が5つもあるのだから、学生街・文化街的な要素を持っている通りになればいいと考えるが、これは構想というより、私の望みと言った方が正しいのかもしれない。

まとめると、昔駅前・大門はデパートなどの商業地区である反面、ちょっと奥が深い夜の世界を持った街であり、五稜郭・本町方面は新しく、学生も一般市民も日中でも楽しむことのできる場所がたくさんあった街であったが、今後は、その役割が逆転するということだ。
だが、共通しているのは、両繁華街とも、「歩ける街」であるということだ。

両繁華街のちょうど中間に街の「住環境の中心」を持っていくことによって、電車・バスの路線効率は高くなるし、また、短距離の中で日常的な営みの目的を達成することができる。
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by jhm-in-hakodate | 2018-12-16 23:19 | 函館の現状について | Trackback | Comments(0)
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