どうして中心街が駅前なのか(4)

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濱田啓塑作品。濱田啓塑のうつわ展「はる Ichiban・・・幸せの予感」ギャラリー三日月にて開催中。

少し間が空いてしまったが、今回の記事は執筆に時間がかかると思い、休日前夜に取り掛かることにした。さて、私は前回まで一度も「駅前を中心街にするべし」とは発言していない。しかし、都市計画マスタープランを肯定的に表現し、そのマスタープランには駅前の再興を目差すかのような指針が示されており、ちょうどタイミング良く「中心市街地活性化協議会」なるものが、駅前を中心地として据えた提案を発表したばかりで、なおかつタイトルが読み方によっては駅前を函館の中心地にしようと捉えられてもおかしくない表現になってしまったため、私の持論が昭和40年代前半までの函館市の再現を提唱していると誤解された方もいらっしゃるだろう。
だが、私はずっと前から本ブログにおいて、駅前は商住混合地域にすべきだと主張している。では、私が考えるコンパクトシティーとはどんなものなのかを述べてみたい。

2.コンパクトシティーにすべき理由(現状)と施策
(1)交通網
現在、旧亀田市の道路は朝夕の混雑がひどい。この原因として考えられるのが、北斗市・七飯町からの乗り入れも含めた通勤によるものであり、人口分布上の原因も大きくある。だが、それに加えて、通り抜けることができる道路が少ないことが拍車をかけている。
この地域は近年いくつもの道路が新設や拡幅されているが、それでも大きな渋滞解消には至っていない。そして、今後も渋滞解消できる要素はない。なぜなら、この地域には道路整備をできない事情があるからだ。

旧函館市と旧亀田市が合併すると、急激に市街地が旧亀田市側に広がった。その広がりに伴った道路整備計画をとることができなかったため、特に、富岡・昭和・鍛治・中道地区には行止りがある私道が数多くある。道路幅は狭く、とてもではないがバスの通行が可能なものではない。
ちなみに、私道を公道にすると色々な面で整備が進むのではないかと思うかもしれないが、公道に認定されるためには「通り抜けできる道路」でなければならない。この地域は、元々農地であった土地を、住宅地が拡がったために、農地所有者が切り売りしてできた住宅地がいたる所にある。建築基準法上では、4メートル以上の道路がなければ建物を建築できないため、とりあえず売る箇所だけその基準を満たしたと思われるような道路が数多くある。

そのように私道が作られたため、舗装が進んでいない地区が随所に見られる。舗装道路とは、市が上下水菅と雨水菅の敷設を含めた全てを施工・管理している道路のことだ、一方私道の舗装は道路所有者の任意であるため、あっても簡易舗装(表面だけ舗装する)に終わっており、また、道路地下に上下水道管を敷設するにも道路所有者の承諾が必要であるため、整備が進まない場合もある。
実際、市街地のど真ん中で、前述の承諾をしていない地主のために、下水道が通っていない場所もある。今時だ。その地域ではいまだに汲取り式の便槽を使用している。

また、現在は公道でも、昔私道であった道路に敷設されている水道管が私設のものであることも多い。信じられないかもしれないが、美原地区に目立って多い。恐らく産業道路が大きく拡幅されて市街地化が進んだ頃に、住宅地開発を行った不動産会社が敷いた水道管であろうと思うが、これも市のものではないため、仮に老朽化したからといって、市が勝手に交換をすることができない。
信じられないかもしれないが、旧亀田市にはこのような盲点が多い。いわゆるライフラインが不安定であるということだ。

さて、話が逸れたので交通網に戻そう。旧亀田市にはこのような難点があるため、旧函館市のような碁盤の目のような道路網を築くのは不可能だ。近年盛んに行われた道路拡幅・新設は、新外環状線にアクセスするための道路整備であり、新外環状線が完成したら、旧亀田市地区での道路整備は行われないとのことだ。都市計画図上での「計画道路」はあるが、予定は全く立っていないという。
つまり、今以上に良くなるということはないということだ。

これは何を意味するか。幹線道路・準幹線道路、つまりバスが通行できる道路の間隔が広いということだ。バス通りとバス通りのちょうど中間点に住む住民、特に高齢者には、バス停まで歩く距離が長いのは大変である。
その点、旧函館市は、幾度もの大火の経験から、広い道路が狭い地域の中に幾本もある。宝来町電停から松風町電停を通り五稜郭公園前、そして赤川通りに至る道路。高砂通り、八幡通り、どつく前電停から駅前・昭和・七飯町に続く、国道279号線・国道5号線の4本もの道路が、函館港と大森浜までの狭い地帯にある。これは、コンパクトシティを目差す上で重要だ。歩ける街には、近くにバス停・電停があることが必要である。

このように、自家用車を利用しない交通網という点では、旧函館市の方がはるかに整備できる可能性が高い。後は人が住めば、バス・電車の運行本数も増大できる。

次回に続きます。




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by jhm-in-hakodate | 2018-12-16 23:34 | 函館の現状について | Trackback | Comments(0)
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