忘れられるかもしれないこの場所の風景

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この写真をご覧になった方の何割かは、この建物が映画「海炭市叙景」の舞台のひとつであったことを知っているだろう。
しかし、今は解体され更地となっている。そして時間が経つと、あたかも元々何もなかったかのように、記憶から消去され、言葉にも出ないようになるだろう。

例えば、今の道営愛宕団地が、私が卒業した「愛宕中学校」の跡地であり、その建物が建築当初の北海道立函館商船学校であり、その後弥生女子小学校となり、青函局船員養成所などを経て函館市立愛宕中学校となったことなどほとんどの人が知らないように。また、今は総称して函館山と呼んでいる連山の弥生坂上周辺が愛宕山と呼ばれ、愛宕神社が存在していたことなどごくわずかの人しか知らないように。

そのようにして、いろいろなものが失われていく。それはある意味仕方のないことではあるが、失われたものは二度と戻ってこない。写真か記録か微かな記憶の中でしか存在しないものになってしまう。

それはきっと、亡くなった人がいずれ人々の記憶からも遠ざかってしまうように、私もあなたも同じ運命を迎えることを意味する。
そう、私たちは長い歴史の中のほんの小さなワンピースにしか過ぎないし、地球の中の数えきれない生物の中では、微生物ほどの存在にしか過ぎない。

私は時々思うことがある。もし私が鯨に呑み込まれる鰊だったら、いったい何を思っただろうかと?
いや、そもそも鰊としての私には「思い」などあるのだろうか?ただ鰊として生まれた宿命として、あるいは食物連鎖の結果として、ただ鯨の食べ物となっただけのことだろうと思う。きっとそれ以上のものでもそれ以下のものでもないはずだ。

それに比べて人間は・・・・・。
だいたい、こんな面倒くさいことをここで書いてしまうのは人間くらいのものですからね(笑)



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by jhm-in-hakodate | 2018-12-21 23:18 | 函館の街並・建物 | Trackback | Comments(0)
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