元町のバーで写真を撮る

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この写真、元町のシェアーズヒシイで撮ったものですが、仕上がりが、今札幌の道立近代美術館で展示会が開催されているカラヴァッジョの絵のようになりました。
この夜隣で飲んでいた知人が、「今見た風景がいいなと思って、カメラのシャッターを押すんですが、写ったのは自分が見たものとは全然違ってがっかりすることがけっこうある」と話していました。

こういう話は彼だけではなく、色々な人から聞きます。それはなぜか?
様々な要素があると思いますが、こういう話に対して私が常にお答えしているのが、「人間の視界は広い。きちんと見えているかどうかは別にして、視覚情報は180度近くまでに及ぶために、その全体の視野の中でいいなと思えても、ファインダーという限られた視野で同じものを見ても全然素敵だとも美しいとも感じなくなくなる時があります。だから、いいなと思ったら、まずファインダーを覗いてみることです。その限られた視野の中でいいものが見つけることができたら、初めてシャッターを押すんです」
と、まぁ、偉そうに話すわけですが、実際私も同じような経験を嫌というほど重ねてきました。今では、いいなと思ってファイダーを覗いても、しっくりする構図が定まらなければシャッターを押さずに、カメラを下ろすようにしています。でも、どうしても撮りたい被写体がある時は、構図が決まるまでファインダーから眼を離さず、焦点を変えたり、ズーミングを変えたり、自分の立ち位置を変えたり、色々なことを試して納得できる構図になったらやっとシャッターを押します。それまではずっとファインダーから眼を離したりすることはありません。

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今ではスマホで簡単に写真を撮れたりしますので、わざわざカメラを買わない方が増えているようですが、スマホしか写真を撮っていなかった人は、(ファインダー付の)カメラを持つと、どこを撮ったらいいのかわからなくなってしまう人もいます。その理由は、やはり視野の違いです。そのため構図を作るのにものすごく困ってしまうようです。それはコンデジのファインダーなしタイプのカメラも同じです。
しかし、ファインダーを覗いて写真を撮る習慣がある人にとっては、液晶画面のモニターに映る画像を見て構図を決めることはそれほど困難ではありません。

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まぁ、こんな講釈をたれても、酔っ払ってしまえば、あとはカメラの性能任せで、えぇいと撮ってしまうことがほとんどですから、あまり説得力がないはなしではありますが、テキトーに撮ってもそれなりの画像の写真になってくれるのは、やはりそれなりのカメラとレンズで撮っているからでしょう。決して技術ではありません。
という、結論がありそうで結局なさそうな、特に酒を飲んでから写真を撮る場合においては参考にならない話となってしまいました。





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by jhm-in-hakodate | 2019-09-12 00:23 | その他雑感 | Trackback | Comments(0)