コロナ新規感染者1万人突破、問われる日本人の民度

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かなり久しぶりの投稿となりますが、世の中の現在の状況に抱いていた懸念が度を越してまいりましたので、ブログ投稿という手段でその懸念を訴えたいと、重い気持ちを振り払ってこれからそのことについて述べます。

なお、この新型コロナ感染に関しては、様々な面から述べたいことがありますので、これから何回か続けよう(毎日ではありませんが)と考えていますが、写真は世界遺産登録が決まった北海道・北東北の縄文遺跡群の中心的遺跡である、青森県三内丸山遺跡をこの期間掲載させていただきます(撮影は2019年7月)<

さて、今日、遂に日本全国の新型コロナ新規感染者数が1万人を突破しました。先週あたりから増加の加速度が過去の流行とは比べ物にならないほどに高くなり、半ば冗談で今秋には全国の新規が1万人を超えるかもしれないとおぼろげに考えていましたが、うれしくない意味でその予想は的中しました。

今回の第五波について、何かひとつだけチョイスしてその問題を述べることは難しく、多方面からこの問題を話さなければなりません。
その第1回目として、まず国民について述べさせていただきたいと思います。

私は日本人というものは、より節度とこれ以上は人としてやっていけないだろうというボーダーラインを、誰から教えられなくても守って慎ましく社会を築き上げている国民だと思っていました。しかし、その節度あるはずの国民の民度が、どうやら私の期待していたものには、残念ながら達していないことが、本日の全国1万人突破で強く感じてしまいました。

まず、現在感染株の主流となっているデルタ株の、感染力の強さについて、多くのメディアが報道し、ネットニュースなどでも頻繁に取り上げられているにも拘らず、それを警戒するどころかまるで他人事のように街に繰り出している人々があまりにも多いこと。その人出と感染力を掛け合わせると、本日の東京の新規感染者数が先週同曜日の2倍になるのも不思議ではなかった。専門家は以前より厳しい予測と警告を発していたが、実際はそれを超える感染者数となってしまった。

こうなるまでの間、世論ではオリンピックをやるのに何で自分たちだけが自粛しなければならないのかとか、あるいは、政府の対応があまりにもずさんで、もうこれ以上「協力できない」という声があちこちから聞こえていました。それはそれで心情的にも、また、切羽詰まった日々の売り上げという点でも理解できます。確かに政府の対策はとんでもないもので、それについては後日ゆっくりとお話ししたいと思いますが、それはそれとして、そんな頼りない政府だからこそ、私たち国民がもっとしっかりしなければならないはずなのに、結果は本日の新規感染者数を見てもお分かりの通り、残念な結果になってしまっていました。

そもそも、この新型コロナウィルスは、(ワクチン未接種を前提として)人間の感情や思惑や批判や開き直りに関係なく物理的に感染拡大させてしまうものです。それは良識ある日本人であれば誰でもが認識できているはずだと私は思っていました。しかし、相次ぐ酒類提供時間の短縮あるいは停止などの要請が続き、そのうち、もう食っていけないからと自粛要請を無視して酒類提供を続けたり、要請時間を延長して営業を続けていたりしている店舗があることを私たちは報道等で知ることができました。
マスコミは、この報道に関し、店舗営業の運営が厳しいとか、時短要請を守らず遅くまで営業している店があるとか、どちらからと言うと飲食店側にスポットを当てたものばかり世に情報を提供していました。
ですが、よく考えてみてください。飲食店の方々は生き延びるために必死に営業しようという心情は理解できますが、問題は自粛要請を守らず営業している店に利用している市民にも大いにあるのです。経営維持のために自粛要請を無視して営業を続けているお店の切なる気持ちはわかるけれど、自分や家族や会社の同僚たちのためにも感染リスクの高い行動は控えなければならないという意識を、市民が強く持っていたら、そのようなお店には行かず、営業延長している飲食店も延長しても無駄だとわかり、要請に背いてまでも営業はしないでしょう。しかし、実際に需要と供給が一致しているからそのような飲食店側の行為が成り立ってしまっているのです。

つまり、私たち日本人のモラルが著しく低下している結果が、今まで、新規感染者が1万人を超えるのはほかの国の話で、日本はそこまで酷くはならないだろうという信じていた「日本人の節度」が崩壊したという形で、この度の数字になってしまったのだろうと考えます。また、こんな時にオリンピックを開催しているのだから自分たちが我慢する必要などないのではないか、政府のやることに整合性がないから協力できないという意見もネット上でよく見かけますが、はっきり言って、10代の反抗期の若者のような思考回路のような意見にしか思えません。

これだけ新型コロナに関する情報が公開され、専門家による警告などが毎日のように報じられているのに、つまり、リスクのある私たちの行為はこのようなものですよと口を酸っぱく話しても、感情論的な観点から「協力できない」というのは、自分はもちろんのこと、自分に関わる友達・職場の人間・学校の人間・家族がどうなっても構わないと言っているのと同じことなのであります。

相手は、政府でもなんでもなく、更に感染力を増したデルタウィルスなのです。人々がどんな感情を持とうが、思想を持とうが、科学的に移るリスクが高いことを行ってしまえば、現実的に感染者は増加し、パンデミックは一向に収束の目途がたたなくなります。その原因はいくつもあり、もちろん政府によるとんちんかんな政策がかなり大きなものですが、そんな頼りない政府であれば、自分たちの身は自分たちが守るという考えに何故国民はならなかったのでしょうか ?

こんなことは、視聴者を過度に刺激したくないマスメディアは決して問題点としてあげないでしょう。しかし、いかなる理由があったとしても、結果的に感染者が急増した一因には私たち国民の意識の低さがあったことは否定できないと思います。まさしく私たちの民度が今問われているのは間違いことであります。
日本人の節度を持って忍耐強く秩序を守っていき、他人にはかけないという世界から称賛されているはずの民度が、今陥落していることは間違いありません。
休日の渋谷や銀座などの人出が多く、通行人が不安になりますね、というコメントをたまに聞きますが、であればまず自分がそのような場所に行かなければいいのではないかと素朴に思うわけなのですが、それを堂々とインタビューに応えている光景にもとても違和感を覚えます。

ともかく何かがおかしく、誰かのせいにばかりして、冷静に自分を見つめない今の国民には、危機感を覚えます。

もちろん、ここまで感染が拡大したのはすべて国民の責任ではありません。政府のとんちんかんな対応が大きく影響していますし、そのことについてはこれから何回にも分けて、自分の考えを述べたいと思っていますが、まずは、日本人よ、もっと冷静に、コロナに対してはもっとネガティブに、人の命や人生変えてしまうことに私たちは今直面しているだという認識をしっかり持っていただきたいというのが私の願いであります。




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by jhm-in-hakodate | 2021-07-30 00:50 | 社会・経済について | Trackback | Comments(0)