2011年 02月 19日 ( 2 )

a0158797_2325364.jpg

a0158797_23333597.jpg



a0158797_23343152.jpg

a0158797_2335059.jpg



いつもお読みいただきありがとうございます。
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ
にほんブログ村
a0158797_23153789.jpg
東雲町にあった奥行きのある建物。

この建物を発見したのは、昨年の3月のことだった。たまたま東雲町のNTT函館支店の横道を車で通った時に見つけた。もちろん知っている人からすると、別に何でもない建物と思うかもしれないが、その古さの中に品の良さを感じさせる建物だった。建築時期は大正か昭和初期と想像された。

車を降り、玄関を覗いてみた。カーテンなどの内部を見ることを遮るものがなかったため、大きなガラスから広めの土間の先にあるホールと階段のあたりが、所有者が愛情を持って使っていたと思えるような色褪せ方をしていた。見える限りにおいての内部も質素な気品があった。
a0158797_2343696.jpg
この周辺は、昔旅館が多かったのだろうと思う。写真の右手前が「箱根旅館」向こうには「旅館 越前屋」の名前が見える。先の建物も旅館であったのかもしれないし、そうではなかったかもしれない。だが、いずれにしても、函館市役所や問屋などが徒歩圏にある、当時での一等地に佇んでいた小洒落た建物であったには違いない。

青函連絡船に乗り、はるばる本州からやって来たり、札幌から出張で長旅をして来た者たちが、この建物の前に立つと少しホッとしたのではないかと想像できる。

だが、今日、久々にその通りを見てみたら、完全に更地になっていた。それも、手前側2件とも無くなっていたのだ。この「箱根旅館」の裏側も旅館であったが、そこも更地となっていた。そして、全て駐車場に変わっていた。うかつだった。この近くの高砂通りは毎日通っていたのだ。解体されたことを全く知らなかった。函館の昔の面影を伝えるものがまた無くなった。

この周囲の建物解体は、先般解体開始された元町の元伝統的建造物よりもショックを受けた。
a0158797_004551.jpg
この写真は2009年に撮影したものだが、もう既にこの時から所有者の意図は感じていたためか、今回の解体にも驚かなかった。

それよりも、人知れずに静かに去っていく、数多くの名も無い建物の喪失の方が心が痛む。

趣きある街並は、名も無い味わい深い個々の建物の連続によって、初めて成り立つのだから。


いつもお読みいただきありがとうございます。
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ
にほんブログ村