2013年 05月 09日 ( 1 )

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弁天町9番は市電「函館どつく前」すぐ近くにある「厳島神社」がある一帯だ。と言っても、9番のほとんどが神社であり、僅かにある建物には古建築物と呼べるものはなかった。

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この厳島神社は、海の守り神として崇められており、弁天台場を築造するまでは岬にあり、海を見守っていたらしい。だが、台場のために移転し現在の位置となったとされているが、ここはちょうど弁天台場の門前の神社となった。

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この写真は神社横の仲通に面している壁だが、ご覧になってわかる通り、レンガの上にモルタルを塗っている。函館は幾度もの大火を経験しており、その対策として建物そのものをレンガ造にするか、このような塀をレンガ造にしたり、うだつをレンガにしたりして延焼ないしもらい火を防いできた。
ところが年数とともに劣化すると、レンガの崩壊防止のためにモルタルで固めたのではないかと想像する。

ところで、弁天町はほとんどが浜から函館山へ向かう坂通りで区分けして何番という表示がされているが、ここだけはこの仲通で区切っている。つまり、魚見坂通りと船見坂通りの間の仲通を境に9番と10番に分かれている、ということだ。それも、長く函館の海を見守ってきた神社への配慮なのだろうか。もちろんこれは私との想像にしか過ぎない。

子供の頃、よくこの仲通を通って大黒通りへ抜けた。当時まだ賑やかさの余韻が残っていた弁天町の中でも、この通りだけはいつも静かで独特の雰囲気があった。それはやはり寺院が持つ厳かな空気のためだったのかもしれない。

(撮影日:2012年5月1日)




このシリーズでご紹介する建物は以下の基準で選択・掲載しています。

1.新築年は戦前以前と思われるものとします。ただし、全てを調査するのは困難ですので、基本的には建築様式などで筆者が主観的に判断しますので、実際の建築年と異なっていたとしても一切の責任は負いません。
2.外壁・屋根などが現代のものに改装されていても、建築様式が前記に当てはまると判断した建物は掲載します。ただし、外観も明らかに現代のものに改装されているものは除きます。
3.基本的には1棟1枚の写真としますが、建物の規模が大きい場合には2枚掲載する場合があります。また、長屋などはまとめて何戸かの写真を掲載する場合があります。
4.ご覧になった方に先入観を持っていただきたくないため、その建物の肩書(景観形成指定建築物、伝統的建築物、あるいは建物にまつわる物語など)は一切添付いたしません。どうかあなたの感性だけでご覧になってください。
5.写真の過度な編集は行わず、実物に近い状態の写真を掲載します。ただし、筆者の感性でモノクロにした方がいいと判断した場合は、自分に従います。
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