2013年 05月 21日 ( 2 )

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個人的な話になるが、私にとって海の風景を頭に浮かべる時、出てくる画像はモノクロームになっている。特に函館の海はその確率が高い。

それは、きっと幼少の頃からしばらくの間、ずっと海の目の前に住んでいたからかもしれない。そして、父親が私や妹を撮った写真が全てモノクロームであったから、函館の海の記憶が白黒でこびりついているのかもしれない。

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何歳の時だったかは憶えていないが、すぐ上の写真のような磯船に乗ったことがある。父の知人が操舵する船で、父と一緒にどこかの埠頭から西埠頭まで函館港内を「渡し」のような感じで移動した。
その時、眼下の函館港の海水は澄んでいて、海底まではっきり見えた。子供の私には、それが恐怖だった。子供にとっては把握できない深さだった。もし海に落ちたら、と想像すると、船上の風景など楽しむ気持ちにはなれなかった。

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実際私は海に落とされたことがある。小学校1年生か2年生の頃だったと思うが、近所の女の子にふいに岸壁から突き落とされたのだった。海中に沈んだ瞬間、周りにいたチカがいっせいに散らばっていったのをよく覚えている。チカにとっては、突然舞い込んだ得体の知れない生き物に思えただろう。

海水越しに見える空に向かって浮上し、岸壁に付いている何かに摑まり、登って行こうとしたが、子供の腕力である。なかなか思うように登れなかった。その時、たまたま近くにいた船員さんが手を差し伸べてくれ、その手にしがみついて私は無事地上に戻った。

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突き落とされた原因は、何か彼女にとって気に入らないことを私がやったからだったのかもしれない。だが、もしその時、私が海中から浮上できずに死んでいたら、彼女は殺人者となる。子供だから刑務所には行かないだろうが、一生後ろめたい気持ちで生きていかなければならなくなっただろう。彼女の人生はズタズタになっただろう。
私が生きていたことは、彼女にとって幸運だったのではないかと思う。

その後私はしばらく間への恐怖を持ち続けながらも、岸壁で釣りなどして遊んだ。そして中学生の時に穴潤の吊橋から海へ飛び込むことを覚えて、恐怖感を克服した。だが、私が突き落とされたのを目撃した妹は、今でも恐怖感があるという。

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そんなわけで、私にとって海はやはり「男」なのだ。逞しい男だけが踏み入ることを許される男の世界だ。
そのような男には変な装飾は要らない。モノクロームの映像の中で、男たちは仕事をし、海を楽しむ。





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弁天町20番は、写真でもおわかりの通り、函館どつくである。正確に言うと、20番の90%以上がどつくで占められている。その面積は、20番以外の弁天町の総面積をはるかに超えていると想像できる。

函館どつくは明治29年の創業だ。当然古建築物があるに違いない。じっくりと見て写真におさめたいと思ったが、総務部に構内見学の申し出を電話でしたところ、進水式以外の一般の見学は認められないとの話だった。私は見学の趣旨を訴えたが、それでも許可が出ず、仕方なく対岸の西埠頭からズームで構内の様子を撮影することにした。

そのため、弁天町20番に関しては、古建築物というよりも、見える範囲でのどつく内建築物の紹介という色が濃くなってしまったが、ここだけはお許しいただきたい。

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これはどつく所有の倉庫だ。

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これはどつくではなく、20番内に所在する水産加工会社の建物。

(撮影日:2013年5月8日)




このシリーズでご紹介する建物は以下の基準で選択・掲載しています。

1.新築年は戦前以前と思われるものとします。ただし、全てを調査するのは困難ですので、基本的には建築様式などで筆者が主観的に判断します。実際の建築年と異なっていたとしても一切の責任は負いません。
2.外壁・屋根などが現代のものに改装されていても、建築様式が前記に当てはまると判断した建物は掲載します。ただし、外観に建築当時の痕跡が無く、明らかに現代のものに改装されているものは除きます。
3.基本的には1棟1枚の写真としますが、建物の規模が大きい場合には2枚掲載する場合があります。また、長屋などはまとめて何戸かの写真を掲載する場合があります。
4.ご覧になった方に先入観を持っていただきたくないため、その建物の肩書(景観形成指定建築物、伝統的建築物、あるいは建物にまつわる物語など)は一切添付いたしません。どうかあなたの感性だけでご覧になってください。
5.写真の過度な編集は行わず、実物に近い状態の写真を掲載します。ただし、筆者の感性でモノクロにした方がいいと判断した場合は、自分に従います。
6.基本的には○○町○番を一括りとして掲載します。枝番(○号)までは掲載しませんので、気なった方は地図を片手に現地を歩いてみてください。
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