2015年 11月 24日 ( 2 )

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函館に初雪が降りました。
しんしんとではなく、強めの風に吹かれて、車のフロントガラスにクラッシュするような雪でした。
でも、例年のことですが、初雪は積もることなくあっという間に融けてしまいました。

ところが、雪が降ると、何故か寒さをいつも以上に感じるものです。
そんな時、室内の暖房でくもったガラス窓のカフェで温かい珈琲を飲むと、ホッとするのです。

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窓ガラスはくもっていなければならないのです。
エアコンや最新の換気システムでくもらないガラスだと、どうしてか暖まった気にならないのです。

きっと、若かった頃、まだ車もなく、雪道を白い息を吐きながら歩いてやっと着いた喫茶店の窓ガラスがくもっていたからなのでしょうか。喫茶店のストーブの近くの席に座り、温かい珈琲を飲み、ふと窓を見ると、白い半透明のフレームの中を厚いコートを着た人たちが行き交う映像を目にする。

窓が全て白くなったら、どこか部分を手でなぞる。するとガラスは水のレンズに早変わりし、歪んだ外の風景を見せてくれる。それが北海道の「暖かい冬」だ。

でも、そんなくもったガラス窓で冬の暖かさを感じる人の年代は今何歳くらいまでなのだろうか?
いつか、ただ物理的な温度だけで温かさを感じるのが当たり前という世代が圧倒的に多くなるだろう。

情緒というものは快適というものと引き換えにどんどん薄れていくのだろうか?




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2年ぶりにドイツからトーマスがやって来た。
トーマスは私のことを覚えていてくれて、顔を合わせたら早速ハグ。ここで本来であれば彼の隣に座って、「やぁ、元気だったかい」などと気軽に話せればよかつたのだが、通訳が必要であったので、彼の恋人である彼女を通訳役で挟めて話をした。

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彼は私のことを「カメラマン」として覚えてくれていたようで、早速自分が買ったオリンパスのカメラを見せて、「いいカメラか?」と尋ねて来た。少しいじってみて、設定を少し変えるとそれなりに綺麗に映ったのでいいカメラなのでは、と伝えたら、カメラをよく見て、「mADE IN CHINA」なんだと笑った。

彼は、夏の間スウェーデンで仕事をし、観光シーズンが終わるとドイツに戻り、そして函館にやって来る。彼女の故郷にだ。ドイツの友達に、日本のどこに行ったんだい?東京、大阪、京都?と訊かれ、函館と答えると、「どこだそれ」みたいなことを言われるようだ。

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そういえば、スウェーデンで中国人の観光客がお土産品を買う時、MADE IN CHINAであると、「No,No」と拒否するようだ。そんな現地ならではの話を色々してくれた。

でも、しんみり行ったのは、日本は安全な国だ、ということと、ぽつりと函館に住みたいとこぼしたこと。

外は雨が雪に変わりつつあった。



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