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あくまで私の好みの問題ですが、最近予約する傾向にあるホテルの部屋の特徴を並べてみました。
そもそも、昔仕事の出張の関係で安いビジネスホテルに缶詰めになって、遅くまで仕事をし、外食も面倒くさくなるため(そもそも仕事がが終わった頃に開いているお店はしても少ない)コンビニの弁当を狭い部屋で寂しく食べたというのが軽いトラウマになっているため、旅行でどこかに行く時はそのようなビジネスホテルは極力選ばないようにしている。あくまで「非日常性」を求めているのです。

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よくホテルは眠るための所、ということで特別な居住性を求めない方がけっこういらっしゃいます。確かに表で飲食したりすると、実際にホテルの居室を堪能できるのは、1泊で6時間もあるかどうかわかりません(睡眠している時間を除いて)たったその時間のために多少多めの料金を支払うのは理に適わないという方もいらっしゃるでしょう。
でも、私はその6時間を楽しむために小さなビジネスホテルには泊まらないようにしています。
それは先程も言いましたが、非日常性を求めているからです。

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かと言って超豪華なホテルに宿泊するのはちょっと気が引けます。例えば私は外出から戻りホテルに入る前に必ずと言っていいほどコンビニによって寝酒用の酒を買ったりします。その他もですが。もちろん歩けるところは歩いてホテルまで行きます。
それが帝国ホテルだったらどうでしょうか…・。うーん、ちょっと絵になりませんね。帝国ホテルには車で帰るのがやはり絵になるでしょう。ということでそのようなホテルは利用していません。いわゆる豪華絢爛なホテルには泊まっていないのです(もちろん予算の関係も大いにあります)

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それで結論としての私の選ぶホテルは、
1.最高級より1つか2つ下のランクで気軽に宿泊できるところ(コンビニの袋を持って帰ってもおかしくないところ)
2.部屋が広めで高層階に近いところ(これが唯一の贅沢です)
3.内装ができるだけスタイリッシュであること(とりあえず安く泊まれるといいんでしょ、というところはトラウマが甦ってきます)

そんなものを求めて、宿泊施設をネットでけっこうこだわって探しているのです。
さて、次はどのようなホテルでしょうか(笑)




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平成28年9月 撮影



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函館に足りないもの。それは函館にまつわる物語だ。
全国色々な街で、その街を舞台として繰り広げられた物語が存在している。もちろん函館にもさまざまな知られざる物語があるが、残念ながら全国的な知名度がある物は少ない。私は、ライフワークとして、その物語を書きたいと思っている。ある程度の構想はあるが史実をある程度取り入れなければならないため、まだ素材としては不十分なものが多数ある。そもそも主人公すら決めていない。

年表の物語版のような書籍は地元にも意外とあるが、日本の中での重要な歴史の分岐点と人の思いを交えた「創作物」は残念ながらない。
その「物語」を死ぬまでの間に完成させなければと思っている。もし傑作ができたなら、大河ドラマの候補にでもなればいいと自分でも思っているくらいの「函館のドラマ」を書いてみたい。

今、函館に最も不足しているのは、市内各所にある案内板(決して不用と言っているわけではない)ではなく、それらがつながって壮大なドラマとなる小説であると思っている。どのような内容を頭にストックしているかは今のところ言えないが、時代に翻弄された一族の悲哀を中心に描いて函館が過去に繁栄した様を物語にしたい。

そんな告白をワインを飲みながら話してみました。

物語のキーワードとなるのは津軽海峡でしょう。



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ここの静けさに溶け込み、大きな声を出さずに話をするのが好きです。
そうすると、自然と話し方も穏やかになります。

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ハードボイルドに酒はつきものですが、そのような気分で飲んだためしがまったくないのは私だけでしょうか?

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でも、時々知らない街のバーでひとりで飲んでみたいと思うのは、昔の映画に出てくるストレンジャーになりたいという願望があるからなのでしょう。
考えてみると、函館以外でひとりで飲んだのは札幌くらいしか記憶がないような気がします。

年末はどこかの街のバーで、ストレンジャーとしてぶらりと入って飲んでみたいものです。



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普通の方であればどこかの外国などを選んでいただろう。ひょっとしたら死んでしまうかもしれない。もし手術や何かで生き延びたとしても、通常の生活をするのが精一杯で旅に出るなどできないかもしれない。もしかしたら、ガンだったのが嘘であったかのように元気に生きているかもしれない。拾った命なのだから時間を惜しまず精力的に何かをするようになるかもしれない。実際そのような人が身近にいた。
いずれにしてもそうなってみなければわからない立場に自分がいることには間違いなかった。

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最初の医院から少し経って、やっと私は紹介された総合病院に行くことにした。そこで検査してもらったら、やはり血液中のある数値は基準値の3倍近くになっていた。その他CTスキャンなどの精密検査も受けたが、「ガンではない」という確証を得るまでにはならなかった。
医師はまだ別の検査をしてみたいので、その間ある薬を処方するから少し時間を空けてから来てほしいという主旨の話をし、とりあえずある薬を飲み続けることにした。

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その「しばらく間」に私は奥入瀬に行くことにした。奥入瀬に決めたのは、複数の人から「あそこはいいところですよ」という話を聞いていたからだ。その時、私は自分勝手にとても良いイメージを自分に埋め込んでいたのかもしれない。

そうだ奥入瀬に行こう。だが、そもそも奥入瀬というのはどこにあるのかすら知らなかった。そこでネット検索でやっと隣の青森県であることが分かった。「何だ、とても身近に奥入瀬があるのか」と分かった時、私はもう宿やレンタカーの手配を始めていた。そして、2014年9月2日の午後、私は奥入瀬にいた。

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奥入瀬は確かにきれいだった。まだ緑が陽の光に反射したり葉を透き通ったり、穏やかな眩さがと木陰のコントラストと川面に波立つ白い水流が、まるで小説でも読んでいるような絶妙な絵として描かれていた。思い切り吸い込んだ空気は清々しく肺に染み込んだ。函館からそんなに遠くない所にこんな素晴らしい世界があったのか。
来てよかった、と歩きながら思ったが、しばらく歩いていると、奥入瀬が持つある奇妙な光景をいくつも目にすることとなった。

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それは岩を抱えるようにしてそそり立つ木々であったり、無残にも命尽きた倒木であったり、倒れる寸前でかろうじて地面に這いつくばりそこから光を求めて上に伸びる樹木であったり、時にはそれらの木々を襲い、時にはそれらの木々に潤いを与えた川の水。川の水は倒木をものともせずに自然の法則に従って流れて行く。

それは美ではなかった。人間の否定も肯定も受け付ける余地もなかった。そこにあったのは私たちの想像を絶する長い時間によってもたされた「自然の掟よってできた姿」だった。容赦も何もない。倒れる運命にあった木々はその命を落とし、かろうじて生を保てた木々は逞しく空を目指して伸び、生と死の境にある木々は寡黙な自然の掟と闘っていた。

そう、奥入瀬にはあったのは、私たちの手の出しようがない「命の掟」だった。

何度息を止めてその光景を凝視しただろうか。そして思った。私の命は、今目の前に広がる無数の命の中のほんのひとつでしかない。小さな、とても小さな自然の中のほんの偶然で生まれてきた命にしか過ぎない。それは無情とも思える。だが、その光景は私に勇気を与えた。何も恐れることはない。自分という自然の中の一つの命を、その運命に任せて生きていればいいのだ。無残にも命朽ちた倒木と同じようにどこかで行き倒れてしまうかもしれない。運が良ければ何かに救われ、そこから自らの力で生き延びればいい。

どのようなことがあっても受け止めよう。それが与えられた運命なのだ。


函館に戻り、再検査を受けた結果、ガンではないことがわかった。普通であれば、とても喜ばしいことであり、ほっと胸を撫で下ろすことでもあり、希望に満ちることであるだろうが、私はそれをまるで普通の健康診断の結果を聞くかのような気持ちで聞いた。そう、私は運良く生かされたのだ。ただそれだけだ。それ以外のなにものでもない。

結果的にガンではなかったとはいえ、血液中のある数値が高かった原因となった病気はいつまでも私の中にある。そのため毎日薬を飲んでいる。その薬の副作用はけっこう私の日常生活を蝕んでいる。仕事中外出時、耐えられず車を止めて安静にしなければならない時もある。瞼を開いているのがとてつもなく苦痛になる時もある。

以前に比べて仕事を終えてからの外出(簡単に言うと飲みに行くこと)も次第に少なくなった。しかし、それはそれで仕方のないことだ。
「まだ私は生きることを許されている」のだから。

それから私は毎年奥入瀬に行くことにしている。今年は夏に東京にも行き、その後の仕事の問題解決に時間と心を費やされて、当初は奥入瀬に行く気にもなれなかったが、少しだけ心にゆとりができた時、やはり行きたいと思い始めた。そして10月の末奥入瀬と再会した。そこには季節柄青々しい葉を蓄えた木々の姿も、きれいに揃った紅葉が乱舞する姿もなかった。しかし、奥入瀬は奥入瀬そのものの変えずに私をを迎えてくれた。今回の滞在時間はそれほど多くはなかったが、今年も私は奥入瀬から来年また来るまでの命をもらったような気になった。そう、私はいつも奥入瀬に命をもらいに行っているのだ。

奥入瀬から帰って来て少しすると、それまでずっと重く私にのしかかっていた仕事上の問題が次々と解決され始めた。ずっと憂鬱な日々を過ごしたことが嘘だったかのように、物事が好転し始めた。毎年、奥入瀬に行ったら何か別のことでいいことが起きる。別に宗教的に意味合いを持って行っているわけではない。ただ行きたいから行っているだけだ。きっと、奥入瀬という壮大な命に、自分のちっぽけな気がかりなことが吸収されるのだろう。

また、来年も、再来年までの命をもらいに、私は奥入瀬にきっと行くだろう。



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それは2014年の夏のある日のことだった。突然体のある部位に今まで感じたことのない激痛が走ったのでした。思わず「痛い!」という声を上げてしまったほどでした。
その痛みは、しばらく耐えていると自然におさまって行ったのですが、しかし、その余波とも言えるような現象が体にしばし現れました。
さすがに能天気な私もこれはちょっと体に異常なことが起きているのかもしれないと、土曜日でしたが、診察をしている町医を探して仕事中時間を作って診てもらいました。血液検査やいくつかの初歩的な検査をしてもらった結果、激痛が走ったものは一時的なもので、しばらく様子を見なければならないということで保留状態になりました。まぁ、今後どうなるのかはわかりませんが、少なくともその時は大事に至らなかったという結果となり、少しホッとしたわけであります。

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ところが、医師は「それはそれとして、血液検査の(ある)数値が同年代の基準値の3倍以上の異常値を示している。こういう数値が出るのは、ガンである可能性も示唆している。この医院ではこれ以上の検査はできないから総合病院への紹介状を書くので、そちらでもっと詳細な検査を受けた方がいい」という「別の診察結果」を示した。

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私は呆然としてしまった。まさか私が、という気持ちと、ついに私も、という気持ちが入り交じり、少しの間何をどう答えていいのかわかりませんでした。ついさっきまで自覚していた自分というものが、全て偽物の自意識の中で存在していたのだろうか。自分にとっても紛れもない現実は、今目の前にいる医師が告げた病を持った自分なのだろうか。

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でも、そんなことをいつまでも考えていても仕方ない。どうするかの結論を私は出さなければならなかった。医師が紹介状を出すという病院の候補は3病院だった。その中から一つを選んでください。私そんなことを瞬時に決めろと言われても困るだけなのだが、結局その中からある病院を選んだ。次の病院でどういう結果が出ようが、ともかく検査を受ける以外に自分の選択肢はないのだと、その時は思った。
そして、医師は紹介状を書き、受付でそれを受け取ってひとまず仕事に復帰した。

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しかし、私はすぐには紹介された病院には行かなかった。もしもやっぱりガンだという診断が下ったらどうしよう。そんな不安をもつのであれば、検査をしなければ結果も出ない。そうするとうやむやのままではあるが、「事実」を知らずひょっとしたらこれからも生活をして行けるのかもしれない。そう思った。
だもそれは一時的なことだ。今逃れてもいつかはその必要性が、どんなに嫌でも知らなければならなくなる時がやって来るかもしれない。

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そんなうじうじしたことを考えていた時、常に自分の頭の中にあったのは、「もし自分が本当にガンであったなら何をどうしたらいいのだろうか」という漠然としたほとんど具体性のない迷いだった。入院してその部位の摘出手術をして、抗がん剤を打ち、しばらく休職する「病人」になるべきか、それともガンを抱えたまま奇跡的な回復を期待して今まで通りに仕事して生活を続けて行くべきなのか。

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どちらの答も出なかった。その間紹介状はずっと私のカバンの中にあった。でも、次第に私の考え方が変わってきた。
「もし、本当にガンだったとしても、これからの命の時間を出来る限り自分がやりたいことや行きたい場所に行った方がよわり有意義なのではないか」
しだいに私はそのように考えるようになった。

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「自分が行きたい所?」その時にふと浮かんだのが奥入瀬だった。


後篇に続く。





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これらは全て奥入瀬渓流の写真です。
さて、私は毎年奥入瀬に行っているのですが、なぜ行くのか?そのきっかけなどを次回お話ししたいと思います。




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なお、このカフェは社員研修のため、13日から16日までお休みだそうです。たっぷり研修してください(笑)



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奥入瀬に行く前、たまたま見たブラタモリで、一部奥入瀬のことを紹介していた。以前から不思議に思っていた、岩の上に立っている木々はどうして根を土まで伸ばすことができたのであろうか?種のまま岩の上に落ちても育つわけがない。根を着けることなく、そのうちに風によって飛ばされてしまうのではないか。ずっとそう思っていた、その疑問に見事に答えてくれた。

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奥入瀬にはどういう理由からなのかわからないが、何十種類もの優良な苔が貼り巡らされているよし。つまり、岩の上には既に苔が貼りつき、その上に種子が着床したため、優れた苔から栄養分を吸収し成長できたということらしい。

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当然だが、苔には粘り気があるので、そこに根を着けたらぐんぐなん根を伸ばすことが可能であった。そして現在の姿のように、まるで大きな岩を抱きかかえるかのように1本の木として生きていれるのだった。

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我々は木々や川や岩や滝ばかり見て、奥入瀬が何とも言えない息吹を放っている基にあるのが苔だということは知らなかった。奥入瀬で感じる何とも言えない命の重みの源も苔だったのかもしれない。

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